2008年01月06日

「マクロガルバニック電流」放電療法の実際

一般的な虫歯の治療では、
いわゆる銀歯・金歯などの歯科用金属が使われています。
口腔内にこのような金属が存在すると、
マクロガルバニック電流という電気が発生します。
この電流がどのように人体に作用しているのか、
今まではっきりとは解明されていませんでした。
ドイツではこのマクロガルバニック電流に対する関心が高く、
「μ(ミュー)ポテンシャル」という口腔内電流測定装置が開発されました。


矢山クリニックではこの装置を導入し、口腔内に歯科金属を持つ患者さんほぼ全員の歯科金属電流を測定しています。
高い人では90μA以上、600mV以上もの電気が発生しています。
心電図の電流の振幅の最大値が約40mV前後なので、
その10倍以上の電気が口腔内に発生しているという訳です。


ある日、矢山利彦先生が、痛みやこわばりなどの不快感のある部位と
歯科用金属との間に電流が発生
していることを発見されました。
マクロガルバニック電流が病変部位に流れてきているということが
分かったのです。
それではその電流を抜いてしまおうということで、
矢山先生は放電装置を開発し、実際に放電してみられました。
すると、驚くべきことに、痛みやこわばりの程度が著減するということが
分かったのです。
歯科金属放電療法の誕生です。


放電装置で歯科金属電気を放電することにより電流・電圧が著減し、
それに伴って90%の患者さんの痛みやこわばりが半分以下になる
ということが分かりました。
また、痛みやこわばりだけでなく、
アトピー性皮膚炎の痒みが著減したり、
うつ症状がとれて頭がすっきりしたり、
眼球運動麻痺が改善したり、
不整脈が消失したり、
狭心症発作が改善したりなどの驚くようなケースもあります。

ただ、効果の持続時間は個人差があり、
症状が完全に消失してしまう人もいれば、
症状の改善が2週間持続する人、
効果が2~3日持続する人、
数分間しか効果が持続しない人など様々です。

放電療法の効果は、著しいものがありますが、あくまでも対症療法です。
口腔内に金属がある限り、マクロガルバニック電流が発生し続け、
電池のように電気が溜まっていくので、
根本的には口腔内の金属を取り除かなければなりません


一人でも行える放電療法
 

矢山利彦先生が開発した放電装置・「バランサー」

Posted by ゲゲゲのしげたん at 10:00│Comments(5)TrackBack(0)歯科

この記事へのトラックバックURL

http://gegege.sagafan.jp/t13538
この記事へのコメント
マクロガルバニック電流・・・あまり知られていませんが
かなりの人に問題を起こしているだろうと想像されます。

歯科医の立場から言わせてもらうと、この電流は
口の中の環境に左右されています。口の中の
環境が悪く、プラーク(はみがきで落とせる汚れ)が
多量についている人は電流値が高い傾向が
見られます。また、元々むし歯が多い人にたくさんの
金属冠が入っていますからその意味でも相関関係が
あるのでしょう。むし歯を放置している歯からの電流、
金属の腐食が進んでいる歯の電流は非常に高いです。
それから、過労になったりストレスが多いと唾液の質が
酸性に傾きますがそうすると電流値が高くなります。
 
金属が入っていないにこしたことはないのですが、それと
同時に口の中の環境管理も非常に重要な意味を持ちます。
Posted by ゆき at 2008年01月06日 13:36
金属さえ外せばそれでいいという訳ではないと
いうことですね。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2008年01月07日 13:05
はい。金属だけ外すことは対症療法にしか
ならないと思います。もともとなぜ金属(異物)を
入れないといけなかったのかというと、むし歯や
歯周病で口の環境が悪化していたためです。

すでに、むし歯の治療は終わっている方でもむし歯の
本数は0本になっているかもしれませんが、むし歯への
なりやすさは変わっているでしょうか?そのリスク自体を
変えないとせっかく金属を外して治療したとしても
また問題を起こし、その悪化した口の環境が全身へ
影響します。

そもそも口をこのように悪化させる生活パターンが
全身へ負担をかけます。歯は治療しても元には戻り
ません。その方の生活パターンがすべて歴史として
残ります。その歯が今後悪化しないようになれば
体に負担をかける生活パターンも改善されていると
言えるでしょう。その指標として口の中はとても役立つ
ものです。歯はこのように単なる歯ではなく、全身を
守るものなのです。ぜひ、愛情をもって接してほしいと
願います・・・・
Posted by ゆき at 2008年01月07日 17:29
こんにちは☆
歯の健康は身体全体の健康と密接に関連していることは意識していましたが、金歯銀歯から電気が発生しているなんて、初めて知りました。
金歯銀歯でない、安全な歯科用の材料で保険の利くものがあればいいのですが、、、
Posted by keikei at 2008年01月29日 15:07
keiさん、コメントありがとうございました。
残念ながら、歯の電気の問題に真剣に取り組んでいる
歯科医は、まだほんの一握りなのです。
安全で安価な歯科材料を皆様にお届けできる日が
1日でも早く来るよう、努力します。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2008年01月29日 17:01
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい