2008年05月30日
苦しみの日々 哀しみの日々
『病』で苦しんでいる患者さん、ご家族、全ての方々に、
日本を代表する女性詩人、茨木のり子さんの詩、
『苦しみの日々 哀しみの日々』を贈りたいと思います・・・。
苦しみの日々 哀しみの日々
苦しみの日々
哀しみの日々
それはひとを少しは深くするだろう
わずか五ミリぐらいではあろうけど
さなかには心臓も凍結
息をするのさえ難しいほどだが
なんとか通り抜けたとき 初めて気付く
あれはみずからを養うに足る時間であったと
少しずつ 少しずつ深くなってゆけば
やがては解るようになるだろう
人の痛みも 柘榴(ざくろ)のような傷口も
わかったとてどうなるものでもないけれど
(わからないよりはいいだろう)
苦しみに負けて
哀しみにひしがれて
とげとげのサボテンと化してしまうのは
ごめんである
受けとめるしかない
折々の小さな刺(とげ)や 病でさえも
はしゃぎや 浮かれのなかには
自己省察の要素は皆無なのだから
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日本を代表する女性詩人、茨木のり子さんの詩、
『苦しみの日々 哀しみの日々』を贈りたいと思います・・・。
苦しみの日々 哀しみの日々
苦しみの日々
哀しみの日々
それはひとを少しは深くするだろう
わずか五ミリぐらいではあろうけど
さなかには心臓も凍結
息をするのさえ難しいほどだが
なんとか通り抜けたとき 初めて気付く
あれはみずからを養うに足る時間であったと
少しずつ 少しずつ深くなってゆけば
やがては解るようになるだろう
人の痛みも 柘榴(ざくろ)のような傷口も
わかったとてどうなるものでもないけれど
(わからないよりはいいだろう)
苦しみに負けて
哀しみにひしがれて
とげとげのサボテンと化してしまうのは
ごめんである
受けとめるしかない
折々の小さな刺(とげ)や 病でさえも
はしゃぎや 浮かれのなかには
自己省察の要素は皆無なのだから
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