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Posted by さがファンブログ事務局 at

2011年10月31日

ハロウィンの夜に・・・・・。

皆さま、こんばんは。

本日は10月31日、
今夜は『ハロウィン(Halloween)』であります。

ハロウィンは
その昔、中央アジアからヨーロッパへ渡来したケルト人の民俗行事。

ケルト人にとって
10月31日は1年が終わる日。
しかもこの夜は死者の霊が家族を訪ねたり、
精霊や魔女が出てくる日であり、
日本で言えば大晦日とお盆を兼ねたような日でありました。

さて、カトリック教徒にとって11月1日は『諸聖人の日』。
キリスト教の全ての聖人と殉教者(All Hallows)を記念する日で、
10月31日はその前夜祭(イブ)になります。

そこで、7世紀のはじめ、
時のローマ教皇・グレゴリウス1世が
ケルト人をキリスト教に改宗させる策として
2つの祭りを同時に行うようになったのがハロウィンの始まりです。

(Hallowsのeve ⇒ Halloween)

日本ではあまり馴染みのない風習ではありますが、
徐々に浸透しつつあるようです。

研修医時代・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(0)

2011年10月30日

もはやヒポクラテスではいられない・・・・・。

『医学の父』、
『医聖』、
『疫学の祖』などと呼ばれる
紀元前4~5世紀、古代ギリシアの医師、
ヒポクラテス。

我々医師は・・・・・

『ヒポクラテスの誓い』

・・・・・という
医師の職業倫理について書かれた宣誓文を学生時代に学びます。

ヒポクラテスの誓い(The Hippocratic Oath)

医神アポロン、
アスクレピオス、
ヒギエイア、
パナケイア
およびすべての男神と女神に誓う、
私の能力と判断にしたがってこの誓いと約束を守ることを。

この術を私に教えた人をわが親のごとく敬い、
わが財を分かって、
その必要あるとき助ける。

その子孫を私自身の兄弟のごとくみて、
彼らが学ぶことを欲すれば報酬なしにこの術を教える。

そして書きものや講義その他あらゆる方法で私の持つ医術の知識を
わが息子、わが師の息子、
また医の規則にもとずき約束と誓いで結ばれている弟子どもに分かち与え、
それ以外の誰にも与えない。

● 私は能力と判断の限り患者に利益すると思う養生法をとり、
  悪くて有害と知る方法を決してとらない。
● 頼まれても死に導くような薬を与えない。
  それを覚らせることもしない。
  同様に婦人を流産に導く道具を与えない。
● 純粋と神聖をもってわが生涯を貫き、わが術を行う。
● 結石を切りだすことは神かけてしない。
  それを業とするものに委せる。
● いかなる患家を訪れるときもそれはただ病者を利益するためであり、
  あらゆる勝手な戯れや堕落の行いを避ける。
  女と男、自由人と奴隷のちがいを考慮しない。
● 医に関すると否とにかかわらず他人の生活について秘密を守る。
● この誓いを守りつづける限り、
  私は、いつも医術の実施を楽しみつつ生きてすべての人から
  尊敬されるであろう。
  もしこの誓いを破るならばその反対の運命をたまわりたい。



この宣誓分は、
金銭的報酬だけを目的に医療を施したり医学を教えたりすることを戒め、
人命を尊重し、
患者のための医療を施すこと、
患者等の秘密を守る義務など、
医師の倫理・任務などについて述べられています。

ただ、
紀元前4~5世紀の宣誓文であるが故に
現代医学の常識と少々異なっていたり、
宣誓の対象が患者さんではなくてギリシャ神話の神々であったりと
少々時代や文化と合わない点もあって、
1948年、
ヒポクラテスの誓いを現代的に改定・系統化・定式化し・・・・・

『ジュネーブ宣言』

・・・・・が世界医師会総会にて採択されました。

ジュネーブ宣言
(2006年 改訂版)

医療専門職の一員としての任を得るにあたり、

私は、人類への貢献に自らの人生を捧げることを厳粛に誓う。
私は、私の恩師たちへ、彼らが当然受くべき尊敬と感謝の念を捧げる。
私は、良心と尊厳とをもって、自らの職務を実践する。
私の患者の健康を、私の第一の関心事項とする。
私は、たとえ患者が亡くなった後であろうと、
信頼され打ち明けられた秘密を尊重する。
私は、全身全霊をかけて、医療専門職の名誉と高貴なる伝統を堅持する。
私の同僚たちを、私の兄弟姉妹とする。
私は、年齢、疾患や障害、信条、民族的起源、性別、国籍、所属政治団体、人種、
性的指向、社会的地位、その他いかなる他の要因の斟酌であっても、
私の職務と私の患者との間に干渉することを許さない。
私は、人命を最大限尊重し続ける。
私は、たとえ脅迫の下であっても、人権や市民の自由を侵害するために
私の医学的知識を使用しない。
私は、自由意思のもと私の名誉をかけて、厳粛にこれらのことを誓約する。


さて、そんな中、
日本では・・・・・

『もはやヒポクラテスではいられない』
21世紀 新医師宣言プロジェクト

公式サイト http://www.ishisengen.net/
Facebook http://www.facebook.com/mohahipofb?sk=app_6009294086

・・・・・という運動が始まっているようです。

(略して「もはヒポ」)

発起人は、
東京医療センター教育研修部臨床研修科医長・
臨床疫学研究室長をなさっておられる
尾藤 誠司先生。

『ヒポクラテスではない、等身大の医師宣言を皆で作ろう』

『「ヒポクラテスの誓い」に変わる「医師の誓い」を、
 有志で作ろう』

『本プロジェクトの基本となるコンセプトは、
 聖人としての偶像を医師が自ら破壊し、
 クライアントと誠実に付き合い続ける専門職としての医師像を、
 個人のレベルで宣言し、
 そのフォロワーを集める試みです。』

『現在の医療に必要なのは
 「患者の為の医療」でもなく「患者の立場に立った医療」でもない、。
 私は、今後の医療が目指す景色は「患者とともに考える」医療だと考えます。』

このプロジェクトは
文部科学省の公的なプロジェクトで、
公式サイト、
Twitter、
Ustream、
Facebookなど、オープンな場で議論しながら
現代の日本の新しい『患者-医療者関係』を構築していこうという
実験的な試みのようです。

実に興味深いプロジェクトで・・・・・

『私もぜひ参加させていただこう・・・・・!!』

・・・・・と思ったら、
既に議論は終わってしまっていて・・・・・

『新医師宣言 Ver.1.0』

・・・・・が
公式HP上で公開されていました。

その内容とは・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(2)

2011年10月29日

しげクリ建設秘話

皆さま、こんばんは。
さすらいのフリーター医師、ゲゲゲのしげ爺です。

今週末は、
福岡県にて当直をしております。

さて、
『しげた総合診療クリニック』の建設も、
いよいよ本格的になって参りました。



色々と悩みはしましたが、
コストや工期など総合的に判断し、
しげクリは・・・・・

『木造枠組壁構法』
『2x4(ツー・バイ・フォー)工法』

・・・・・で建設することにしました。

(断面が2インチx4インチの標準材を使用)

コストが安価、
工法が明確で早い、
面の組み合わせのため、
構造体として非常に頑強で
かつ気密性、断熱性、遮音性、耐火性が高い・・・・・
などといった特徴を持っています。

しげクリの建物の特徴は、
入り口部分(待合室スペース)が
上から見て6角形をしているところにあります。



(実は、10年間お世話になった、
 矢山クリニックのオマージュです。)

当初は8角形にする計画もあったのですが、
建設が複雑化するので次の計画時に再検討することと致しました。

それでは、
6角形の意味を詳しく解説していきたいと思います・・・・・。  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(2)

2011年10月28日

ご存知ですか?混合診療禁止のその後の話・・・・・

10月20日(木)、
京都大学准教授の中野剛志氏が、
NHKの番組・・・・・

『視点・論点』

・・・・・に、
「TPP参加の是非」というテーマで出演されました。



中野先生は・・・・・

『日本文化チャンネル桜』

・・・・・などでは既にお馴染み。

『超人大陸』も実に面白い・・・・・!!)

『お、中野先生NHKにも出てるぞ・・・・・!!』

・・・・・と注目していたら、
10月27日、
今度はフジテレビの・・・・・

『とくダネ!』

・・・・・にも出演し、
しかもチャンネル桜なみにキレて
問題になっているという噂を聞いて、
観てみました。



中野先生、確かにキレ気味ですが
仰っておられることはまさに正論。

逆に・・・・・

『この内容で何で皆キレないの・・・・・?』

・・・・・なんてことをついつい思ってしまいます。

そんな中野先生の姿を観ていたら、
私も触発されたか、
ちょっとだけ本音を書いてみたくなりました。

(TPPと直接は関係ないのですが・・・・・。)

10月25日、
最高裁にて・・・・・

『混合診療禁止は合法』

・・・・・と、
最終的な判断が下されました。

仮に、
ここにAさんという
命にも関わるような難病の患者さんがいらっしゃるとします。

保険内の治療ではもう治療法がありません。

主治医であるB医師は、
何とかこのAさんを救いたい一心で
世界中の治療法を調査し、
Cという治療法を発見します。

C療法は保険適応ではありませんので、
自由診療となって治療費は自己負担となります。

B医師はこのことをAさんに説明し、同意を得、
(インフォームド・コンセント)
C療法を行います。

C療法が終了し、
Aさんは治癒とまではいかないものの
何とか一命は取り留め、状態は落ち着きました。

さて、ご会計。

Aさんはびっくりします。
それまで保険が効いていた保険内の診療費まで
以前までさかのぼって全額自己負担として請求されてきたのです。

・・・・・今回の判決は、
そういう判決です。

この話にはさらに続きがあります。

死に瀕したAさんを
なんとか助けようとしたB医師がどうなるか、
皆さんはご存知ですか・・・・・?

B医師は、
実は・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(2)

2011年10月27日

あなたの思い込みはどれですか・・・・・?

『淡々と「事実」があるだけ、
 そう思う「心」があるだけ、
 ただ自分がどう受けとめるかだけ』


個々人の物事の受け止め方は
実に人それぞれです。

毎日、様々な患者さんと接していると・・・・・

『ええっ、
 この方は物事をそんなふうに捉えているんだ・・・・・』

・・・・・と、
驚かされることが少なくありません。

病院は
人さまの『生老病死』を直接的に取り扱う場所です。

お釈迦さまは、
『生老病死』という『四苦(しく)』は、
あらゆる煩悩の起源であるということを説明されましたが、
『生老病死』に関することは、
それがあらゆる『煩悩』の原因であるが故に、
そこに実に様々で多様な『思い込み』が発生するようです。

心と身体に良い『思い込み』であるならば
どんどん思い込んでいただいて結構なのですが、
それが心と身体にあまり良くない『思い込み』であった場合、
その呪縛を解いて差し上げるのも、
我々医療者の大きな仕事の1つなのではないかと思います。

『合理的ではない思い込み』
『Irrational Belief(イラショナル・ビリーフ)』は・・・・・

『心のブレーキ』

・・・・・とも呼ばれ、
この思い込みが強ければ強いほど
自分や他人を追い込み、
心と身体を傷めてしまいます。

自己実現や目標達成の妨げにもなり、
どんどん幸せから遠ざかってしまいかねません。

・「~しなければならない。」
・「~すべきだ。」
・「~あらねばならない。」
・「~してはいけない。」
・「~すべきではない。」
・「~あってはならない。」


自分の中にある
このような概念は
『合理的ではない思い込み』の可能性がありますので、
このような思考をしている自分に気付いたら・・・・・

『そうであるにこしたことはないが、
 そうでないこともある』

『そうとばかりはいえない』

『そうかもしれないが、
 そうでないかもしれない』


・・・・・と
誤ったプログラムを
随時書き換えていくと良いでしょう。

最後に・・・・・

『日本人が持ちやすい
 10の合理的ではない思い込み』


・・・・・をご紹介いたします。

ぜひ、チェックしてみてください。  続きを読む


Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(4)

2011年10月26日

混合診療問題

『混合診療』とは、
『保険診療』と『保険外診療(自由診療)』を
併用して行う診療のことを意味しています。

通常、
保険診療と保険外診療を混合して診療することは原則として禁止とされていましたが、
その法的根拠が実に曖昧であったために
医療の現場では混乱が生じていました。

2007年、
東京地裁は・・・・・

『健康保険法などを検討しても、
 保険外の治療が併用されると
 保険診療について給付を受けられなくなるという根拠は見いだせない』

・・・・・と判断。

しかし2009年、
東京高裁は・・・・・

『混合診療の禁止は適法』

・・・・・と真逆の判断を下しました。

そして今回、
2011年10月25日、
最高裁は・・・・・

『混合診療禁止は合法』

・・・・・と、
最終的な判断を下しました。

今後、
健康保険が適用される保険診療に
保険外診療が加わった場合、
保険外診療分が自己負担なのは当然のことですが、
それに加えて
従来保険から支払われていた分の医療費まで
全額が患者の自己負担となることが
正式に決定しました。

保険診療内で診療が行えない場合・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(0)

2011年10月24日

しげクリ建築ただ今進行中・・・・・。

本日は、24節気の1つ・・・・・

『霜降(そうこう)』

・・・・・の日です。

露が冷気によって霜となり、
降り始めることを意味しています。

72侯で言えば・・・・・

■ 霜が降り始める
■ 小雨がしとしと降る
■ もみじや蔦が黄葉する

・・・・・ころ。

12星座でいえば、
天蠍宮(さそり座)の始まりの日でもあります。

宇宙に目を向けますと、
22日に発生した太陽フレアの影響により
23日プロトン現象が発生。
地磁気にも若干の乱れが生じているようです。

SWC宇宙天気情報センター発表)

そんな中・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 20:30Comments(0)

2011年10月23日

まず私の体を通してからにしてください。

皆さま、こんばんは。

本日も
私はN県S市のK病院で当直中です。

この病院は既に長年に亘って
地域医療に貢献されている救急病院で、
実に多くの方々がこの病院を頼って来院されます。

スタッフの方々も、みんな素晴らしい方ばかり。

開院間近の私にとって
色々な意味で実に勉強、参考になります。

(食事も美味しい・・・・・!!
 昼食にご当地グルメのトルコ・ライスが出た時は
 さすがにびっくりしました。
 佐賀の病院の昼食でシシリアン・ライスが出ることはありませんので・・・・・・。)

さて、そんな仕事の合間を縫って、
昨日から私は、
12日に他界された小林正観さんの新しい著書・・・・・

『心い響いた珠玉のことば』
(KKベストセラーズ、2011年9月 初版)

・・・・・と、
正観さんの直接の著書ではありませんが・・・・・

『小林正観さんの奇跡のセイカン』
(西本真司先生著 マキノ出版 2011年1月 初版)

・・・・・を読ませて頂きました。

正観さんはここしばらく体調を崩されておられたようで、
医師である西本先生の著書を読ませていただいて
正観さんの大体の病状を把握することができました。

こんな状態の中、
講演活動を続けられていたとは・・・・・。

ここしばらく
正観さんの本を読むこともなく、
日常の様々な雑事に追われていたので、
まさかこのようなことになっているとは
夢にも思いませんでした。

どの本だったか忘れてしまいましたが、
正観さんの何かの著書で・・・・・

『頼まれたことを淡々とやる』

『自分のやるべきことを淡々と行なって、
 疲れ果てたら淡々と死ぬだけ』

『病気や事故は、全部その人の寿命』

『病気になるべき時は、病気になる。
 災難に遭うときは、災難に遭う。』

『死ぬべき時に、淡々と死ぬ』

・・・・・というようなことを仰っていて、
正観さんは
まさにそのような人生を遂げられたようです。

さらに衝撃を受けたのは・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:57Comments(2)

2011年10月22日

男女6人秋物語

皆さん、こんばんは。
さすらいの中年フリーター、
ゲゲゲのしげ爺でございます。

今夜は、N県S市K病院にて当直中。

最近はバイト生活をセーブして、
12月の開院に向けて本格的に活動を開始しはじめております。

昨日は、
『しげた総合診療クリニック』のスタッフの初顔合せを催しました。

『しげクリ』オープニング・スタッフは、
私を含めて総勢6名。

医師1名、
理学療法士兼セラピスト1名、
看護師2名、
事務職員2名

・・・・・の計6人です。

以前働いていた職場で出会った人Yさん、
以前働いていた職場のTさんからご紹介いただいたYさん、
以前住んでいたアパートのお隣さんだったNさん、
面接で知り合った、偶然にも同じ誕生日のYさん・・・・・

思いもかけない不思議な巡り合わせ、
まさに奇しき縁、
まさに合縁奇縁、
まさに縁は異なもの味なもの、
まさにつまずく石も縁の端 、
まさに人生は・・・・・

『奇縁まんだら』

・・・・・であります。

どの方も
実に個性的で、普通の人ではありません。
(もちろん、良い意味でです。)

この6人で、
『しげた総合診療クリニック』をスタートさせます。

皆さま、以後、
どうぞお見知り置きくださるよう、
よろしくお願いいたします・・・・・。

ところで・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(0)

2011年10月21日

インフルエンザ毎年流行るのになぜ防げない??

昨日、
佐賀県保険医協会主催の勉強会・・・・・

『インフルエンザ毎年流行るのになぜ防げない??』

・・・・・に出席して参りました。

保険医協会さんの勉強会は
いつも実にタメになる内容なので
私は大好きなのですが、
退職や開業などでバタバタしておりました関係で、
会への参加は本当に久方ぶりでした。

インフルエンザは毎年流行るのに、
なぜ防げないのか・・・・・?

その答えがこの勉強会で解明されることはありませんでしたが、
実に色々と勉強になりました。

毎年、この時期になると
インフルエンザの予防接種が話題になります。

『インフルエンザの予防接種は1回で十分である』

『インフルエンザの予防接種は2回行わないと効果がない』

『インフルエンザの予防接種は必要がない』

『インフルエンザの予防接種は有害なのでしない方がよい』

・・・・・等々諸説あって、
結局・・・・・

『どれが本当やねん・・・・・!!』

・・・・・と思わずツッコミたくなるのが本音です。

今回の勉強会では、
結局1回打ちで良いだろうというようなお話に落ち着きました。

(あれ、去年は確か2回打ちが良いというようなお話ではなかったか・・・・・?)

そんな中、
最後の質疑応答のコーナーで・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(3)

2011年10月20日

佐賀県医師会訪問

本日、12月19日の開院に向けて、
佐賀県医師会を訪問いたしました。

医師会には、素晴らしい理念がありますので、
ここにご紹介したいと思います。

医の倫理綱領

平成12年4月2日
日本医師会定例代議員会採択

医学および医療は、
病める人の医療はもとより、
人びとの健康の維持もしくは増進を図るもので、
医師の責任の重大性を認識し、
人類愛を基にすべての人に奉仕するものである。

1. 医師は生涯学習の精神を保ち、
  つねに医学の知識と技術の習得に努めるとともに、
  その進歩・発展に尽くす。

2. 医師はこの職業の尊厳と責任を自覚し、
  教養を深め、人格を高めるように心掛ける。

3. 医師は医療を受ける人びとの人格を尊重し、
  やさしい心で接するとともに、
  医療内容についてよく説明し、信頼を得るように努める。

4. 医師は互いに尊敬し、医療関係者と協力して医療に尽くす。

5. 医師は医療の公共性を重んじ、
  医療を通じて社会の発展に尽くすとともに、
  法規範の遵守および法秩序の形成に努める。

6. 医師は医業にあたって営利を目的としない。


佐賀県医師会にも独自の綱領があって・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(0)

2011年10月19日

正観流、心理・行動療法

10月12日、満月の夜、
心学研究家、コンセプター(基本概念提案者)として有名な
小林正観さんが永眠されました。

今から7年ほど前、
ホロトロピック・センターに勤務していた頃、
癌や難病にお悩みの方々をどうフォローしていこうか
色々と模索していた時期がありました。

そんな時に出会った著書が、
正観さんの著書でした。

正観さんのことは
妻の友達(化粧品会社勤務)から聞いていて
それ以前から知ってはいたのですが・・・・・

『「ありがとう」と言うだけで幸せになれるなんて、
 そんなバカなことあるわけがないだろう』

『トイレ掃除したくらいで金持ちになるんだったら、
 誰も苦労せんわい』

・・・・・と、正直言って内心バカにしておりました。

(正観さん、ごめんなさい・・・・・。)

しかし、ふとしたきっかけで、
何気に正観さんの本を読み出したら、
これがツボにはまってしまって
次から次に正観さんの本を片っ端から読み漁りだしたのでした。

(当時はまだ、正観さんの本は一般の書店では手に入りませんでした。)

『正観さんの思想は
 癌や難病にお悩みの方々の心理的フォローに大いに役立つ・・・・・!!』

そんな中で、
矢山利彦先生の・・・・・

『あいうえお言霊修行』

・・・・・も誕生し、
患者さん方の心理・行動療法に繋がっていったのでした。

正観さんがお亡くなりになったのをきっかけに、
現在私は正観さんの本を引っ張り出してきて
仕事の合間に再度読み返しております。

『しげた総合診療クリニック』は
心療内科も標榜する予定ですが・・・・・  続きを読む


Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:11Comments(0)

2011年10月18日

残酷な天使のジンテーゼ

漢方の世界には・・・・・

『八鋼弁証(はっこうべんしょう)』

・・・・・という言葉があります。

『八鋼』とは、
東洋医学の・・・・・

『陰・陽・表・裏・寒・熱・虚・実』

・・・・・の8つを指し、

『望診・聞診・問診・切診』

・・・・・の4つの診断、
『四診(ししん)』で得られた情報により
西洋医学でいう『病名(診断名)』に相当する・・・・・

『証(しょう)』

・・・・・を決定することを、

『八綱弁証』

・・・・・と表現します。

ところで・・・・・

『弁証』

・・・・・といえば、
一般的には哲学の用語で・・・・・

『弁論によって証明すること』
『是非・善悪を弁別して証明すること』

・・・・・を意味しています。

ある1つのテーマ、『命題(テーゼ)』があるとします。

それに反対・矛盾するテーマが、『反命題(アンチ・テーゼ)』。

この2つの相反する命題を、
互いに否定しつつも生かして統合し、
新たな高次元のテーマ、結論を導き出すことを・・・・・

『アウフヘーベン(Aufheben)』
『止揚(しよう)』

・・・・・と呼び、
その導きだされたテーマが・・・・・

『総合命題(ジン・テーゼ)』

・・・・・です。

この世界に完全なものなど存在しません。
全てのものは不完全であり、
その内にはある程度の矛盾を含んでいるものです。
(正:せい)

よって、必ずそれと対立するものが存在します。
(反:はん)

しかし、その2つを互いに結びつけ、統合した時に、
次の高いレベルのものが誕生します。
(合:ごう)

そして、その新しく誕生した『合』にも、
完全ではないがため新たな『反』が誕生し・・・・・

『正⇒反⇒合』

・・・・・のサイクルが永遠に回り、
世界が形成されていくというわけです。

新しいものは、いつかは古くなります。

古くなったものは新しく登場してきたものに否定されはじめますが、
否定をきっかけとして、
その古くなってしまったものは新しいものを取り込んで
より高い次元へと発展していくのです。

現在、
『東洋医学』というテーゼは、
『西洋医学』のアンチ・テーゼの力を得て、
新たな『統合医学というジン・テーゼに発展、進化しているように見受けられます。

まさに『正⇒反⇒合』、
まさしく『弁証』です。

しげた総合診療クリニックにて・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(0)

2011年10月17日

しげた総合診療クリニック お知らせ

只今・・・・・

『しげた総合診療クリニック』

・・・・・は、基礎工事を終え、
しばらく養生期間に入っております。



諸般の事情(地震、大雨、台風・・・・・etc)により、
当初の予定より大幅に遅れが生じております。

よって、
当初の開業予定日・・・・・

11月16日(水)

・・・・・を、

12月19日(月)

・・・・・に変更することと致しました。

開業をお待ちの患者さん方、
並びに関係の皆さま方には
深くお詫び申し上げます。

また、近隣住人の皆様がた、
建設でもうしばらくご迷惑をおかけいたします。

何卒、ご了承くださるよう、お願い申し上げます。  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:30Comments(2)

2011年10月15日

思い込んだら命懸け

『思い込んだら、
 試練の道を行くが男のど根性・・・・・!!』

これは有名な・・・・・

『巨人の星』

・・・・・の主題歌の一節です。



私と同年代の男性であれば・・・・・

『全くその通りだ・・・・・!!』

・・・・・と感じられると思うのですが、
実はこれは、心理学的に言うと・・・・・

『非合理的信念』
『合理的ではない思い込み』
『Irrational Belief(イラショナル・ビリーフ)』

・・・・・に当たります。

『非合理的信念』には、
他に・・・・・

● 失敗してはならない
● すべての人に愛されなければならない
● 世の中は公正でなければならない
● 思い通りにならないと、頭に来るのは当然である
● 男はこうあらねばならない
● 女はこうあらねばならない

・・・・・等など、
数え上げればキリがありません。

『合理的ではない思い込み』には・・・・・

■ 事実に基づいていない
■ 論理的必然性がない
■ 気持ちを惨めにさせる
■ どちらかというと自己否定的、悲観的な内容である

・・・・・という特徴があって、
この思い込みが強ければ強いほど
自分や他人を追い込み、
どんどん不幸になっていきます。

どうせ思い込むなら・・・・・

◆ 事実に基づいている
◆ 論理性がある
◆ 人生を幸福にする

・・・・・ような、

『合理的信念(Rational Belief:ラショナル・ビリーフ)』

・・・・・を持った方が、楽しく人生を送ることができます。

『~ねばならない』
『そうあるべきである』
『かくあるべし』

より・・・・・

『~であるにこしたことはない』
『~であった方がより良いのだろうけど、
 そうでなくても別にかまわない』
『~だったら、より楽しい』

・・・・・と、考えた方が幸せです。

心学研究家・小林正観氏は、
この辺りのことを・・・・・  続きを読む

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:50Comments(2)

2011年10月14日

診療を始める前に・・・・・

WHO(世界保健機関)は、
『健康』を・・・・・

『Health is a dynamic state of complete
 physical, mental, spiritual and social well-being
 and not merely the absence of disease or infirmity. 』

『健康とは身体的・精神的・霊的・社会的に完全に良好な動的状態であり、
 ただ単に病気あるいは虚弱でないことではない。』

・・・・・と定義しています。

しげた総合診療クリニックが目指す健康は、
まさにこのWHOが定義した健康、
即ち・・・・・

『身体的・精神的・スピリチュアル・社会的に完全に良好な動的状態』

・・・・・なのですが、
現行の医療行政の範囲内では
なかなかに実行が難しい点が多々あります。

そこで、
保険診療として・・・・・

● 一般内科
● 漢方内科
● アレルギー科
● 心療内科
● 小児科

・・・・・を標榜すると同時に、
自由診療部門として・・・・・

● デトックス内科
● リラックス内科
● グッド・エイジング内科

・・・・・を開設し、
当施設をご利用の皆さまに
真の意味での『健康』になって頂くよう、
診療を行うことにいたしました。

ただ・・・・・  続きを読む

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2011年10月09日

稲盛和夫の『経営の原点12ヶ条』

さすらいの中年フリーター生活も3ヶ月目に突入しました。

9月は特に忙しく、
最大5日間、
ぶっ続けで日勤・当直の生活を続けていたら、
身体が流石に悲鳴を上げて体調を若干崩してしまいました。

(過労死寸前!!
 危ない、危ない・・・・・。)

今月、
ついに『しげた総合診療クリニック』の着工が開始されましたので、
昼に開業準備、
夜は当直、
朝睡眠のライフ・スタイルに切り替えました。

現在、『しげた総合診療クリニック』は基礎工事中。
来月の開院に向けて急ピッチで工事が進められています。

(関係者の方々、いつもありがとうございます。)



さて、私も経営者の端くれになるわけですので、
ちょっとした空き時間を利用して経営の勉強も行っています。

(医療ばっかりで、経営の勉強なんてほとんどしておりませんでした故・・・・・。)

そんな中知ったのが、
京セラ・KDDI創業者、JAL会長、
稲盛和夫氏の・・・・・

『経営の原点12ヶ条』

その12条とは・・・・・  続きを読む

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2011年10月07日

ホーム・ページ開設文

『しげた総合診療クリニック』

・・・・・のホームページの作成を検討していたのですが、
コストや安全性の面から断念することになりました。

準備だけは行っていましたので、
折角ですから内容だけは公開したいと思います。

また、
同様の内容は
右下のFacebookページでも公開し、
適宜更新いたしますので、
よろしかったらこちらもご参照ください。  続きを読む

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2011年10月05日

よどひめ伝説

『しげた総合診療クリニック』は、
現在・・・・・

〒 840-0214
佐賀県佐賀市大和町大字川上323-1

・・・・・の地に建築されています。


『しげクリ』へのアクセスの目安になるポイントが・・・・・

『佐賀大和インター』

『川上峡温泉龍登園』

『佐賀大和温泉アマンディ』

『佐賀市立大和中学校』

・・・・・等など。

『川上峡(かわかみきょう)』は・・・・・

『佐賀の奥座敷』

『九州の嵐山』

・・・・・とも呼ばれる渓谷で、
春には桜が咲き乱れ、
初夏には赤いアーチが特徴の・・・・・

『官人橋(かんじんばし)』

・・・・・に、約600匹の鯉のぼりが泳ぎ、
夏には花火大会が行われれます。

夜間は青くライト・アップされ、佐賀の夜景スポットとしても有名です。

そのふもとにある最も重要なポイントが・・・・・

『與止日女(よどひめ)神社』。

與止日女神社は、
肥前の国(佐賀、長崎)で最も社格の高いとされる『一の宮』。

川上川(嘉瀬川)の守護神・・・・・

『与止日女大明神』

・・・・・を祀る神社で、
『河上神社』とも呼ばれ、
地域の崇拝も篤く・・・・・

『淀姫さん』

・・・・・と呼ばれ、親しまれています。

〒840-0214 
佐賀県佐賀市大和町大字川上1-1
電話  0952-62-5705 



御祭神の與止日女命(よどひめのみこと)は・・・・・

『神功皇后(じんぐうこうごう)』の妹、
『豊玉姫命(とよたまひめのみこと)』
『竜宮城の乙姫様』
『神武天皇の御祖母』

・・・・・とも伝えられています。

海の神、
川の神、
水の神として信仰され、
農業をはじめ諸産業、厄除開運、交通安全の守護神として知られており、
縁結びの神、子宝の神としても信仰を集めています。

8月11日に行われた・・・・・
  続きを読む

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2011年10月04日

総合診療とは・・・・・?

『総合』とは、
国語辞典によると・・・・・

1. 別々のもの、バラバラのものを1つにまとめ上げること。
2. 互いに矛盾する、
   定立の『正』と反定立の『反』の契機を統一すること。
   『合』。
3. ある対象に別のものを結び合わせて、1つの全体的統一を構成すること。

・・・・・という意味です。

『総合診療』とは、
その名の如く・・・・・

『患者を総合的に診療』

・・・・することであり、
『総合診療科』とは、
特定の臓器や疾患に偏らないで・・・・・

『患者を多角的に、全人的に、トータルに診療する科』

・・・・・と言うことができます。

1970年ごろ、アメリカで
他の分野同様、
医療の分野においても専門化・細分化が進行した結果、
患者を全人的に診る意識が希薄になってしまい・・・・・

『木を見て、森を見ず』

『病気を診て、患者を診ず』

・・・・・という弊害が発生。
特に大病院においては・・・・・

『専門臓器しか診ない』

『専門臓器しか診ることができない』

(俗に言う、『専門バカ』)

・・・・・という弊害が起きてしまいました。

そんな行き過ぎた専門医療を補完し、
患者の立場に立って、
プライマリ・ケアを初め
患者の医療、健康問題に心と身体の両面から対処すべく、
『総合診療科』という新しい専門の診療科が誕生しました。

総合診療は・・・・・

『一般内科』
『総合内科』
『家庭医療』
『地域医療』

・・・・・などとも呼ばれますが、
特徴として・・・・・

1. 臓器による選択をせずに対応する。

2. 病人を生物学的にみるだけではなく、
  心をも持った人間として、精神・心理的、社会的背景を考慮する。

3. 患者を終生にわたって継続医療を行う。

4. 症状が出る前の疾患や不明熱、
   身体化疾患といった未診断例、
   特に高齢者に多い多臓器疾患例、
   それに予防医学、ターミナル・ケアなどの横断的な分野に
   大きな役割を果たす。

5. 予防医学を重視する。

6. 患者中心医療(Patient-Centered Medicine)

・・・・・などが挙げられます。

『診断がついていない』
『いろいろな病気が絡み合っている』
『症状があるのに異常が見つからない』
『どの科を受診していいのか分からない』

・・・・・という患者さんが結構いらっしゃって、
各診療科をたらい回しにされて途方に暮れておられる方も多いのですが、
そんな患者さんを最初に診療し、
必要に応じて専門各科に相談、紹介したりするのも
総合診療科の仕事です。

1978年、日本で最初に総合診療を本格的に採り入れたのが、
我が母校・・・・・

『佐賀医科大学』(現・佐賀大学医学部)。

私は、この佐賀医科大学の総合診療部で西洋医学を学びました。

そして・・・・・  続きを読む


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