2009年08月28日

改善魂

昨日、診療終了後、
医科処置室に、
患者さんがをお忘れになっているのを発見しました。

その本は・・・

『改善魂を求めて』日刊工業新聞社)。

著者は、
トヨタ自動車工業が世界に誇る
『トヨタ生産方式』TPSToyota Production System)を
体系化したトヨタ元副社長大野耐一氏の弟子、
山田日登志氏。

この本は、
矢山クリニック親ガメ有床診療所)立ち上げ時、
システムの不備による数々のミス、トラブル、クレームに対し、
何とかそれを改善すべく、
『トヨタ生産方式』の考え方、『トヨタ流』
矢山クリニック導入できないものか、
研究・模索していた頃に読んだ1冊でした。

『おおっ、懐かしいなぁ~・・・。』face02

矢山クリニックでは、
トヨタ流を矢山流にアレンジし・・・

1.できるだけ『仕組み化』する。
 トラブルが生じるところ、『仕組み』に不備あり。
 トラブルが生じないような『仕組み』『システム』を構築する。

2.できるだけ『視える化』する。
 できるだけ、一目で理解できるように、
 何でもにしたり、にしたり、グラフにしたりして見やすくする。
 『視える化』『仕組み』を作る。
 『視える化』により、視えていなかったものが視えてくる。 
  
3.できるだけ『ダブル・チェック』、
 できれば『トリプル・チェック』化する。

 100%完璧な人間は存在しない。 
 必ず、当事者以外の人物が、
 誤りがないかどうかチェックできるような『仕組み』を作る。

4.SOAPA思考でものごとを考え、行動し、
 SOAPAサイクルを回す。


・・・等などを導入しました。

SOAP(ソープ)とは・・・
本来は、
系統的に患者さんをフォローするために考案された
カルテ記録の形式の名称なのですが、
これにAction行動・実践)のAを加えて
SOAPAソーパ)にし、
何かトラブルが生じた場合・・・

S(Subjective Date)で発生したトラブル、問題点を挙げ、
O(Objectibe Date)でその詳しい状況を明らかにし、
A(Assessment)でそれをを分析・評価し、
なぜトラブルが発生したのか、
どうすればトラブルを未然に防げるのか考察し、
P(Plan)でプランを立て、
A(Action)で具体的に行動を起こす、
確実に実行する、実践する。

そして、1つの問題が改善、解決したら、
必ず次の問題点(S)が視えてくるので、
S→O→A→P→A→S→O→A→P→A→S・・・

・・・とSOAPAサイクルを無限に回し、
改善、成長、進化、発展を目指す・・・というものです。

昨日、診療終了後に、
毎月恒例の矢山クリニック・部門長会議が行われたのですが、
今回の会議でも、
『視える化』により
また新しい問題点S)が明らかになり、
改善活動が行われることになりました。

『トヨタ改善魂』は、『矢山改善魂』として、
立派に機能しているようです。

ところで、『〇〇魂』という言葉は良いですね・・・!!

『改善魂』、『医者魂』、『大和魂』、『男の魂』・・・etc

『魂』という言葉をくっつけると、
年甲斐もなく、燃えてくるものを感じます・・・!!icon09



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
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