ゲゲゲのしげ爺　ほりほりずむ宣言

『関落陰（かんらくいん）』とは
中国に古くから伝わる道教の秘法。

『この世』の人間を
通常の顕在意識をそっくりそのまま保たせたまま
一種の変性意識状態に誘導し、
いわゆる『あの世』（神霊界）に送り込むという秘術です。

私は、矢山利彦導師による誘導により、
かつて関落陰を訪れたことがあります。

関落陰には、
その人その人、個人個人の
『この世』の状態を象徴、暗示しているという
『魂の家』や『生命の樹』が存在しています。

訪れた『魂の家』は、
私の予想とは全然違った、
赤い屋根をした小さな教会でした。

一般的に、
『魂の家』は、その人の性格など、
精神的な面や運命を表していると言われています。
そして、その家の大小は社会的な地位を表すとされています。
しかし、家の大小と運の善し悪しは別のことで、
『魂の家』で大切なことは、その大きさより家の状態なのだそうです。

『魂の家』が汚れていたり、どこかが傷んだりしていると、
その人の運命や健康などに何らかの障害があることを
暗示しているのです。

『魂の家』の玄関にも意味があって、
これはその人の顔ともいうべき部分だと言われています。

玄関が明るくてきれいであれば運気は良好であり、
暗かったり汚れている場合には、
何らかの問題の存在を暗示していたり、
病気であることなどを暗示しているのだそうです。

私の『魂のガイド』である碧い眼のシスターに案内され、
私は教会の中に入りました。

玄関は一見、普通の民家風のドアで・・・

『いたって普通だなぁ・・・。』

・・・と、
ちょっとガッカリしながら中に入ると・・・

『魂の家』の外観は小さな可愛い感じの建物だったのに、
中に入った途端、
突然荘厳な大聖堂の趣を呈する空間が出現しました。



『・・・？！
　中と外では全然サイズが違うじゃないか・・・！！
　ど、どうなってるんだ・・・？？？
　あ、そうか。
　ここは異次元だったな・・・。』

『魂の家』で観察すべきところは、
一般的にはその人の顔である玄関、
書斎、寝室、台所と言われています。

書斎はその人の知性を示し、
仕事の方向や方針を表現、
寝室はその人の夫婦関係や恋愛を暗示し、
台所は財運や経済状態を暗示しているとされています。

私は、魂のガイドに連れられ、
だだっ広いホールに案内されました。

ホールの真ん中には、1つの洋風の椅子がポツンとあって、
これが私の座る椅子なのだそうです。

私とシスター（ガイド）以外には人の気配は感じられず、
非常に静かな時間が流れる荘厳な空間でした。

後で考えたところ、ここがどうも私の書斎だったようです。
その意味するところは、実は今でもよく分かりません・・・。

次に案内されたのは、台所です。
ここは先程の静かな書斎とは打って変わって、
たくさんの料理人が忙しそうに仕事をしていて、
非常に賑やかな空間でした。

『この教会には俺とシスターしかいないのに、
　なんでこんなに大量の料理を作っているんだろう・・・？』

おまけに、教会のくせに肉料理を作っていたので、
笑ってしまいました。

実は私はあまり肉を好んで食しません。
なぜ肉料理だったのかも含めて、
この台所が意味するとことはよく分からなかったのですが、
とりあえず盛況でしたので、
何となく安心しました。

さて残るは寝室ですが、
ここでの話はナイショにしておきます・・・。

・・・つづく