2010年02月08日

やり過ごし宣言

ホロトロピック・ネットワーク代表、
天外伺朗氏の著書に・・・

『人間性経営学シリーズ』という著書群があり、
そのシリーズ第2弾が・・・

『非常識経営の夜明け』講談社

・・・です。

天外氏は・・・

深層心理学を組み入れていない経営学は、すべて欠陥商品』

・・・とされ、

『フロー経営』
『燃える集団』
『長老型マネジメント』

・・・などをキー・ワードに、
次世代の経営の在り方を解説されています。

その中で、特に私の興味を引いたのが・・・

「自分の指示・命令が現場にそぐわないと思ったら、
  いつでも勝手にどんどん無視していいよ。」

 
・・・と、上司が部下に宣言するという、
『やり過ごし宣言』に関しての記述でした。

真に経営の主導権を握っているのは現場であるので、
経営者が従業員を徹底的に信頼することで
奇跡が生まれるのだそうです。

最初はさすがに
トンチンカンなことが山ほど起きるそうですが、
そのうち自浄作用が働き出し、
従業員が活性化
結果的に会社全体が活性化するとのことでした。

私は思わず・・・

『う~ん・・・。』coldsweats01

・・・と唸ってしまいました。
確かに天外氏の仰る『長老型マネジメント』は
経営の理想の姿とは思うのですが、
それを医療の世界でそのまま応用できるかどうかは別問題・・・。

医療の世界は
軍隊と同じで上官の命令は絶対。

指示・命令が部下の勝手な判断で無視、変更されてしまうと、
作戦自体がムチャクチャになってしまいます・・・。

また、人さまの生き死に、生命を扱う現場で
トンチンカンなことが山ほど起きてしまっては
たまったものではありません・・・。shock wobbly

天外氏は、
『やり過ごし宣言』実行可能な企業の条件として・・・
1.社内に深刻な対立や抗争のないこと
2.トップが「うちには優秀な社員が多い」と思っていること
3.トップが従業員に受容され、敬愛されていること
4.すでに「やり過ごし」が実行され、黙認されていること
5.従業員の「やる気」が十分に高く、「自主性」の気運に満ちていること


・・・の5点を挙げられています。
これを見て、またもや私は・・・

『う~ん・・・』coldsweats02

・・・と唸ってしまいました。

しかし、『長老型マネジメント』により
『燃える集団』が誕生し、
『フロー(流れ)』に乗った医療の姿、
これは是非とも実現してみたい。

しばらく自分なりに『非常識経営』を模索してみたいと思います・・・。punch



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
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