2010年04月04日

『ホリスティック』と『ホロトロピック』

613に東京で行われる・・・

『バイオ・レゾナンス全国大会』

・・・に向けて、準備をはじめることにしました。
私の演題は・・・

『バイオ・レゾナンス医療の基礎と臨床』

・・・で、良い機会ですので
『バイオ・レゾナンス(生体共鳴)』基礎、基本
振り返ってみようと思い立ちました。

(何事も基本が大切・・・。)

これは、先日、
矢山利彦院長と議論にもなりましたが、
私、個人的な意見としては・・・

『俯瞰的に捉えると、
 
「バイオ・レゾナンス医療」は、
 
「ホロトロピック医療」の一部である』

・・・と考えられると思います。

では、
抽象度を上げて・・・

『ホロトロピック医療とは何か・・・?』

『ホロトロピックとは何か・・・?』

・・・ということを考えてみたいと思います。

『ホロトロピック(Holotropic)』は、
トランス・パーソナル心理学の代表的心理学者、
スタニスラフ・グロフ博士の造語。

ギリシャ語の
Holos (全体)』
Trepein(向かって進む)』で、
Holotropic

『全体性に向かう』の意味で、
『悟りに向かう』という意味より、
『意識の成長・進化』を援助するという意味を持っています。

Holos(ホロス)』の派生語には・・・

Whole(すべての)』
Heal(治す、癒す)』
Holy(神聖な)』
Health(健康)』
Holism(ホリズム)』


・・・などがあります。

health(健康)』という言葉には、
もともとwhole全体性)』という意味があり、
heal(癒す)』から来ており、
『癒えた状態(heal-th)』のことを表しているのです。

Holism(ホリズム、全体論哲学)』とは・・・

軍人・政治家・思想家、
ジャン・クリスチャン・スマッツが提唱した概念。
      
ありのままの全体として存在するものを
細かい要素に分解して調べ、分析し、生命のあり方を探ろうとした
『要素還元主義(Reductionism)』とは全く正反対の概念で、
生きている全体をバラバラにして
その11を調べて、
それをまた寄せ集めたとしても、
決して生きた全体にはならないことを説き・・・            

『全体は、部分の合計よりも大きい』                           

・・・という洞察を遺されました。               

人体を臓器や細胞、遺伝子などといった部分に分けて研究し、
それを総合したとしても、
人間全体を捉えることはできないという考え方です。

『ホリスティック(Holistic)』とは、
この『ホリズム(Holism)』の形容詞。

『全体』『関連』『つながり』『バランス』     

・・・といった意味をすべて包含した言葉で・・・

『人間の生を「いのちの営み」としてありのまま全体を見つめ、            
 限界や欠如も含めて尊重する姿勢』


・・・とされています。
WHO
では・・・

『身体的、精神的、社会的かつ霊的な
 完全なひとつの幸福のダイナミカルな状態』


・・・と定義されています。

この『ホリズム』の概念を採り入れた医療が・・・

『ホリスティック医療』

・・・です。         

『ホリスティック医療』とは、
『日本ホリスティック医学協会』の定義によると・・・

1.
ホリスティック(全的)な健康観に立脚する 
2.
自然治癒力を癒しの原点におく                  
3.
患者が自ら癒し、治療者は援助する               
4.
様々な治療法を選択・統合し、最も適な治療を行う     
5.
病の深い意味に気づき自己実現をめざす 


・・・とされており、
『ホロトロピック医療』の概念と非常に近いものがあります。        
 
グロフ博士の造語である『ホロトロピック』の概念の
抽象度を下げ、具体化したのが
『ホロトロピック・ネットワーク(元マハー・サマーディ研究会)』代表の
天外伺朗氏で、後に
『ホロトロピック・センター構想』を掲げられました。

その構想とは・・・

1.
病気の診断・治療
2.
身体のケア
3.
心のケア
4.
健康のケア
5.
魂のケア
6.
死のケア
7.
受胎・出産・新生児のケア


・・・で、
『ホロトロピック医療』をまとめると・・・

病気の予防・診断・治療は
西洋医学的手法を用いながらも、
東洋医学・代替療法などをも含めて
従来『ホリスティック医療』と呼ばれてきたものを加え、
より『全体性に向かう』、
即ち『意識の成長・進化』をより重視した、
全ての医療を包括した

『統合医療』と言えます。





Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
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