2008年05月06日

世界のたばこ警告表示

2003年5月21日、
世界保健機関(WHO)56回総会にて、
『たばこ規制枠組み条約』が採択されました。

これは、喫煙による健康被害の防止を目的とし、
たばこの広告規制や密輸に対する国際協力を定める条約で、
締約国には、たばこ消費の削減に向けて、
たばこ広告・販売への規制、密輸対策が求められます。

この条約に基づき、締約国は、
タバコのパッケージのうち、面積の3割以上を用いて、
健康被害の警告表示の掲載が義務付けられました。

日本での警告表示は先日ご紹介しましたが、
各国の警告表示には、国によってかなり違いがあり、
国として、どのようにたばこ問題に取り組んでいるのかが判り、
非常に興味深いものがあります。

例えば、EU(ヨーロッパ連合)はかなり過激で・・・

「喫煙は死に至る。」
「喫煙者は早死にする。」

・・・とまで言い切っています。

カナダ
では・・・

「あなたは、たばこで性的不能になるおそれあり。」
「毎年、たばこによって一小都市分の人口に匹敵する
  生命が失われる。」
「ただ燃えているだけでも命取り。」

・・・と、これまたかなり過激。

ブラジルでは・・・

「喫煙者と一緒に生活している子供達は
  喘息、肺炎、副鼻腔炎、アレルギーに、よりかかりやすい。」
「喫煙をしている時、
  あなたはネズミやゴキブリにも使っている
  ヒ素やナフタリンを吸っていることになる。」

そのほかの国々・・・
タイシンガポールでも、
そして香港でも、たばこのパッケージに、
かなり過激な写真つきで、
警告文が掲載されています。

同じJTマイルド○○○にしても、
日本版がパッケージの両面の各3分の1のスペースに、
警告文のみが書かれているだけなのに対して、
タイ版では、両面とも半分の面積に、
強烈な画像付きの警告文
が書かれており、
日本と他の国々では大きな差があるようです。

日本ではたばこ事業の管轄は財務省で、
たばこを税収として重要視しているのに対して、
タイでの管轄は保健省で、
たばこの非喫煙者の健康を守ることを重要視しているとのこと。

日本は・・・icon11
『たばこ規制枠組み条約』(FCTC起草過程において、
日本アメリカとともにこの条約に反対し、
いくつもの条文が変更され、
採択が危ぶまれたこともあったといいます。

その後の国際会議でも、
日本の代表団(外務省・財務省・厚労省)
この条約を妨害するような発言を行い、
世界より大ヒンシュクを買ったとか・・・。face07

たばこに関しては(も?)、
国に期待することは止めたほうがいいようですね・・・。
自分たちの力で何とかしなくては・・・。icon09

入院患者さんが愛煙家だったお蔭で、
たばこのことをいろいろ勉強することができました。

感謝です・・・。face01



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 10:19│Comments(2)
この記事へのコメント
記事読ませていただきました。ありがとうございます。タバコというものを世に送り出した、誰かを本当に恨みます。もう売らなければ良いのにと思います。
Posted by 禁煙マン at 2008年05月10日 11:29
禁煙の成功を祈っています。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2008年05月10日 15:19
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