ゲゲゲのしげ爺　ほりほりずむ宣言

この前、親戚一同が集まって、法事がありました。

私の実家のお寺は、
臨済宗のお寺で、
ここのご住職が、好んで唱えられるお経があります。
今回の法事でも、このお経が登場しました

それは懺悔和讃（ざんげわさん）というお経で、
ご住職が、木魚をポクポク叩きながら唱えられます・・・

懺悔和讃（ざんげわさん）

つらつら吾が身を感ずれば・・・

腹立つ暇はあるけれど、
御慈悲を喜ぶ暇はなし。

あだ言云える暇あれど、
念仏唱える暇はなし。

三度の食事は欠けねども、
二度の御礼は忘れがち。

短気を起こす暇あれど、
御報謝つとむる暇はなし。

孫や子供の語らいに
流す涙は多けれど、
尊き御慈悲を思いやり
こぼす涙は更になし。

たまたま御縁に預からば、
居眠りあくびで聞き流し、

無常と聞けども上の空、
地獄と聞けども驚かず、
花の都のお浄土と
聞けども喜ぶ心なし。

今日もせわしい、明日もまた・・・。

兼ねては障りなけれども、
聴聞参りと成る時は、
障りあるゆえ、参られぬ。

夏は暑いと小言つけ、
冬は寒いと障りつけ、
雨や風にも障りつけ・・・

火の中分けても聞くべきに、
何故に信心いたさぬぞ。
何故に後生を願わぬか・・・。

このお経（和讃）が始まると・・・

隣同士、顔を見合せて苦笑いをする人、
顔を赤らめてうつむいてしまう人、
居眠りしていて、「ハッ」と我に返っている人、
腹をかかえて笑っている人（←これは私）、
自分には関係ないという顔をしている人・・・etc

難しくて、ありがたい念仏・お経もいいですが、
この和讃のように、
わかりやすくて、皆の心に届くお経も
味があっていいと思います・・・。