2008年07月02日

ダブル・コンピューター

医学生時代、
気功を実践しながら、
矢山利彦先生の外来診察
(当時は、佐賀県立病院好生館東洋医学診療部
を見学させていただいた時、
『こんなに、漢方や気功が治療に有効であるならば、
 ひょっとしたら西洋医学なんて要らないんじゃないか・・・』
と感じたことがあります。

しかし、それではダメで、
矢山先生は、当時から、
「医者になって最初の3年間は、
 しっかりと西洋医学を研鑽すること。
 最初から東洋医学、漢方、気功なんかにハマっていたら、
 偏った医者になるよ・・・。」
といったことを言われていました。

矢山先生の周囲には、
霊能者拝み屋さんなど、何か特殊な能力をお持ちの方が
数多くいらっしゃいましたが、
「その人の肩書きから、
 いわゆる、目に見えないものに関することを取り除いても、
 一応、一般的に、社会人・常識人として
 通用できるようにならないといけないんだよね・・・。
 僕から気功を取り除いたとしても、
 僕はほら、外科医として食っていけるだろう?
 こうなっておかないとダメなんだよ・・・。」

みたいなことをよく言われていました。

いわゆる、
通常の五感、言語、数字によって、
論理的に情報を入力・処理・出力する左脳と、
霊感ヤマ感気感などの第六感によって、
直感的・感覚的に情報を入力・処理・出力する右脳
両方を、バランスよく働かせないといけないとのことで、
これを
『ダブル・コンピューター』を回すんだ。」
と表現されていました。

「左右脳を同時に回す『ダブル・コンピューター』は、
 左脳や右脳だけの『シングル・コンピューター』には絶対に負けない。
 だって、コンピューターが2つも同時に回ってるからね・・・。
 勝つに決まってるんだよ。
 わっはっは・・・。」face02

そういう目で周りを見渡してみると、
『ああ、これが矢山先生のいう”シングル・コンピューター”か・・・。』
ということが見えてきました。

いかにも左脳的な、コチコチの唯物論者の方・・・。

いかにも右脳的な、
現実の世界をそっちのけで、
スピリチュアルな世界にハマっている方・・・。

自分が最終解脱者だと言い出して、
テロまで起こしてしまう宗教団体・・・・。

東洋思想には・・・
『中庸(ちゅうよう)』
『中道(ちゅうどう)』
といって、
考え方・行動などが一つの立場に偏らず中正であること、
過不足がなく極端に走らないことを
非常に重要視する思想があります。

何事も、バランスが大切です。

私も、右や左に偏らないよう、
『中庸』『中道』を目指して、
常に『ダブル・コンピューター』を回すように心がけています・・・。



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
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