2011年06月07日

本当の『癒し』

『癒し』とは・・・・・

『癒し(いやし)、ヒーリング(英語:healing)は、
 心理的な安心感を与えること。
 またはそれを与える能力を持つ存在の属性である。』
Wikipedia

『いやし【癒やし】
 肉体の疲れ、精神の悩み、苦しみを
 何かに頼って解消したりやわらげたりすること。
 [補説] 昭和60年頃からはやりだしたか。』
デジタル大辞泉

『いや・す【癒す】
 病気や心の苦しみなどをなおす。』
旺文社デジタル辞典

・・・・・などと解説されていますが、
その意味は、実はかなり曖昧なようです。
(実は、国語辞典にもあまり載っていません。)

実は、『癒し』の本来の意味は・・・・・

● 聖書の中でイエス・キリストが人々を救ったような、
  宗教的な奇跡的治癒を行う動作のこと

● シャーマン(呪術医)が、
  病人に憑依している病魔を祓う行為のこと

● 歌や音楽、劇、踊りなどの様々な呪術的行為を通じて、
  病魔に侵された人の霊的なネットワークのつながりを
  再構築すること


・・・・・等などで、
現在使用されているような意味での
『癒し』という使い方は一般的ではありませんでした。

現在、『癒し』とは・・・・・

『施してもらうもの』
『してもらうもの』
『施行してもらうもの』


・・・・・という、どちらかというと受け身的な意味合いを持つ言葉、
すなわち医療を受ける側の言葉として使われることが多いのですが、
本来は・・・・・

『施すもの』
『施行するもの』
『してさしあげるもの』


・・・という、どちらかというと能動的な意味合いを持つ言葉、
医療を施す側の言葉だったのです。

それが、
1980年代に起こった『癒しブーム』以来、
『癒し』の意味は
『する』方から『してもらう』方に逆転してしまったという訳です。

つまり・・・・・

「癒しブーム」の正体は、
 実は「癒されたいブーム」だった・・・・・。』


・・・・・ということが言えるのではないかと思います。

(このことに気づいた時、
 私はかなりのショックを受けてしまいました。
 何だかんだ言いながら、
 実は自分も癒されたい1人だったのです・・・・・。)

これからの時代の『癒し』、
真の『癒し』とは・・・・・
『誰かに癒してもらいたい』
『誰かに癒して欲しい』
『誰かにいたわってもらいたい』
『誰かにいたわって欲しい』


・・・・・と望んだり、

『誰かに癒してもらう』
『誰かにいたわってもらう』


・・・・・のではなく、

『「癒し」は「卑し」「賤し」「賎し」』

・・・・・になってしまわないように、
他に依存せずとも、
自立(自律)し、

『自分自身で自分を癒す』

・・・・・ことができることを思い出し、それを実践すること。
そして・・・・・

『自分自身を癒し、他を癒すことができるようになること』

・・・・・ではないかと考える今日この頃です。

また、そういう本当の『癒し』の医療を構築したいと強く願っています。



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(2)
この記事へのコメント
何かセミナーに参加している訳でもなく、教わった訳でもないので、「誰かに癒してもらいたい」という事が、長い間、押し込めたものになっていました。回りとの繋がりを感じているい今では、自分自身を癒すことが、大変意味のあることだと分かりました。 一人で、あまり進歩もありませんが生涯発展途上人の修行派でいこうと決めています。最後になりましたが、先生のブログ大変勉強になります。感謝、深謝です。
Posted by 発展途上人 at 2011年06月08日 21:19
発展途上人さん、こんにちは。

ゲゲゲのしげ爺も、
生涯
発展途上人であります・・・・・。
Posted by ゲゲゲのしげ爺ゲゲゲのしげ爺 at 2011年06月09日 13:05
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