2011年10月04日

総合診療とは・・・・・?

『総合』とは、
国語辞典によると・・・・・

1. 別々のもの、バラバラのものを1つにまとめ上げること。
2. 互いに矛盾する、
   定立の『正』と反定立の『反』の契機を統一すること。
   『合』。
3. ある対象に別のものを結び合わせて、1つの全体的統一を構成すること。

・・・・・という意味です。

『総合診療』とは、
その名の如く・・・・・

『患者を総合的に診療』

・・・・することであり、
『総合診療科』とは、
特定の臓器や疾患に偏らないで・・・・・

『患者を多角的に、全人的に、トータルに診療する科』

・・・・・と言うことができます。

1970年ごろ、アメリカで
他の分野同様、
医療の分野においても専門化・細分化が進行した結果、
患者を全人的に診る意識が希薄になってしまい・・・・・

『木を見て、森を見ず』

『病気を診て、患者を診ず』

・・・・・という弊害が発生。
特に大病院においては・・・・・

『専門臓器しか診ない』

『専門臓器しか診ることができない』

(俗に言う、『専門バカ』)

・・・・・という弊害が起きてしまいました。

そんな行き過ぎた専門医療を補完し、
患者の立場に立って、
プライマリ・ケアを初め
患者の医療、健康問題に心と身体の両面から対処すべく、
『総合診療科』という新しい専門の診療科が誕生しました。

総合診療は・・・・・

『一般内科』
『総合内科』
『家庭医療』
『地域医療』

・・・・・などとも呼ばれますが、
特徴として・・・・・

1. 臓器による選択をせずに対応する。

2. 病人を生物学的にみるだけではなく、
  心をも持った人間として、精神・心理的、社会的背景を考慮する。

3. 患者を終生にわたって継続医療を行う。

4. 症状が出る前の疾患や不明熱、
   身体化疾患といった未診断例、
   特に高齢者に多い多臓器疾患例、
   それに予防医学、ターミナル・ケアなどの横断的な分野に
   大きな役割を果たす。

5. 予防医学を重視する。

6. 患者中心医療(Patient-Centered Medicine)

・・・・・などが挙げられます。

『診断がついていない』
『いろいろな病気が絡み合っている』
『症状があるのに異常が見つからない』
『どの科を受診していいのか分からない』

・・・・・という患者さんが結構いらっしゃって、
各診療科をたらい回しにされて途方に暮れておられる方も多いのですが、
そんな患者さんを最初に診療し、
必要に応じて専門各科に相談、紹介したりするのも
総合診療科の仕事です。

1978年、日本で最初に総合診療を本格的に採り入れたのが、
我が母校・・・・・

『佐賀医科大学』(現・佐賀大学医学部)。

私は、この佐賀医科大学の総合診療部で西洋医学を学びました。

そして・・・・・
佐賀県立病院 好生館 東洋医学診療部で漢方医学を学び、
医療法人山桃会 Y.H.C.矢山クリニックで代替療法、自然療法を学びました。

『しげた総合診療クリニック』では、
西洋医学だけの総合診療ではなく・・・・・

● 東洋医学
● 代替療法
● 自然療法

・・・・・をも組み込んだ、
さらに総合的で全人的な『総合診療』を実践していきたいと考えています。



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。