2011年11月18日

医療安全管理の光と影

昨日、
佐賀県保険医協会の講習会・・・・・

『医療安全管理の現状と対策
 「リスクマネージメントの光と影」
 ~守りの美学 今、何をすべきか~』

・・・・・に、
看護スタッフと参加させていただきました。

2007年4 月の医療法改正で、
全ての医療機関に医療安全管理が義務化されました。

無床診療所も例外でなく、
年に2 回の安全管理研修が義務化。

医師も看護師も、
研修を受けなければなりません。

今回の講師は・・・・・

順天堂大学医学部総合診療科学
大学院医学研究科病院管理学教授
医療安全推進部長の・・・・・

小林弘幸 先生。

『医師のKY撲滅運動』

『10-1=0の法則』

『医療トラブルの影に、接遇あり』

『リスク・マネジメントの基本は
 Don't believe anybody.
 (誰も信用してはならない。
  できるだけ自分の目で確認せよ。)』

『医療訴訟は、
 マニュアルを超えた、マニュアルではカバーしきれない人間関係によるものが殆ど』

『医療訴訟は決して患者の重症度とは比例しない』

『患者が納得していなければ訴訟になる』

『たかが採血、されど採血』

『明日は我が身』

『情報とは、情に報いること』

・・・・・等々、
豊富な実例を挙げ、解説されました。

現在、
マスコミも世論も法曹界も
ダメな医療機関は徹底的に潰す方向らしく、
今後はロー・スクール出身の弁護士も増えるし、
TPPの影響もあって医療訴訟はどんどん増加するものと考えられます。
小規模の診療所だからといって、気を抜くわけには参りません。

最後に小林先生が強調されたのが・・・・・
『謙虚』

・・・・・であること。

怒ったり、怒鳴ったりするのはもはや時代遅れ。

常に誠意を持って謙虚に対応することこそが
医療安全管理の最も大切な対策であると述べられ、
話を締められました。

今回の話を基に、
しげた総合診療クリニックの医療安全管理指針を定めたいと思います。


Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
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