2012年02月17日

『六不治(ろくふち)』と『六治(ろくち)』

古代中国の伝説的な名医・・・・・

『扁鵲(へんじゃく)』

・・・・・は、
脈診の祖として有名です。

その扁鵲が・・・・・

『どうすれば病気が治るか・・・・・?』

・・・・・ではなくて、

『どうして病気が治らないのか・・・・・?』

・・・・・に焦点を当てた概念、
その6つの理由を述べたものが・・・・・

『六不治(ろくふち)』

・・・・・です。
即ち・・・・・

一の不治 驕恣(きょうし)して理を論ぜず
二の不治 身を輕んじて財を重きにす
三の不治 衣食の適すること能ず
四の不治 陰陽並びて藏氣定まらず
五の不治 形羸(つか)れて服藥すること能ず
六の不治 巫を信じて醫を信じず

簡単に解説すると・・・・・
第1の不治
 奢りたかぶり、勝手気ままに振舞い、
 物事の道理に従わない状態。

第2の不治
 身体、健康を軽んじ、財産やお金を重んじている状態

第3の不治
 衣食住を適切にしない、できない状態。

第4の不治
 陰陽の気が定まらず、臓腑の気が安定しない状態。

第5の不治
 身体が衰弱しきって、薬を服用できない状態。

第6の不治
 巫を信じて医を信じない状態。

現代医学、西洋医学には点滴治療や経管栄養という方法がありますので
『第5不治』に関しては若干の異論はあるものの、
この6つは古代中国の時代から現代まで立派に通用する
実に素晴らしい理論だと思います。

要するに、これの逆を行えば病気は治るという訳です。

第1の治
 素直に、謙虚な態度で振る舞い、
 物事の道理に従う。

第2の治
 財産やお金を重んじるのは構わないが、
 身体、健康の方を重んじる。

第3の治
 衣食住をできるだけ適切にする。

第4の治
 陰陽の気が定め、臓腑の気を安定させる。
 何事もバランスをとる。
 中庸にもっていくよう、心がける。

第5の治
 身体を回復させ、薬を服用できるような状態にもっていく。

第6の治
 精神世界にばかりはまらないで、
 きちんとした医療も受けるようにする。

現在、
何らかの病気でお悩みの方は
扁鵲の『六不治』をチェックしつつ、
『六治』を実践してみてはいかがでしょうか・・・・・?


Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 20:14│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。