2012年02月27日

花粉症治療、風雲竜虎編

花粉症の季節がやってきました。

花粉症とは
植物の花粉によって引き起こされるⅠ型アレルギーで、
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみを特徴とする症候群。

花粉症の治療には様々なものがありますが、
漢方薬も効果的な治療法の1つです。

副作用も少なく、
比較的に安心して使用することができますし、
対症療法のみならず、
体質改善という原因療法にもなり得る優れた治療法と言えるのではないでしょうか。

さて、花粉症治療で最も有名な薬剤と言えば・・・・・

『小青竜湯』。

● 麻黄(まおう)
● 桂皮(けいひ)
● 芍薬(しゃくやく)
● 半夏(はんげ)
● 五味子(ごみし)
● 細辛(さいしん)
● 乾姜(かんきょう)
● 甘草(かんぞう)

・・・・・の8つの生薬から構成される漢方薬。

『青竜』とは、
中国神話に登場する・・・・・

『四神』

・・・・・の1つで、
東方を守護する神獣。

(西は白虎、南は朱雀、北は玄武)

小青竜湯には、
発汗作用があり、
水分代謝を改善させ、
体内の熱や腫れ、痛みを発散させる作用があります。
西洋医学的にも
気管支拡張作用、抗アレルギー作用、抗炎症作用などが認められており、
西洋的な一般診療においても
割とポピュラーに使用されているお薬です。

さて、
『龍』と言えば・・・・・
強いもの、神聖なものの象徴ですが、
龍と並ぶ強くて神聖なものの象徴が・・・・・

『虎』。

雲を呼ぶ龍と
風を起こす虎は、
強さと神聖さ、
英雄豪傑のシンボルとして
日本でも戦国時代より親しまれています。

漢方薬にも『虎』の名を冠する方剤が幾つかあって、
その中の1つ、

● 麻黄(まおう)
● 杏仁(きょうにん)
● 甘草(かんぞう)
● 石膏(せっこう)
● 桑白皮(そうはくひ)

・・・・・の
5つの生薬からなる・・・・・

『五虎湯(ごことう)』は、
喘息の治療薬としてよく使用されています。

最近、花粉症と同時に喘息発作を起こす方も
割といらっしゃって、
そういう方には
この『小青竜湯』と『五虎湯』を組み合わせた・・・・・

『龍虎湯(りゅうことう)』

・・・・・を処方することにしています。

その効果、
まさに『風雲竜虎編』。

この2つは、
漢方薬メーカーによっては錠剤が用意されています。

漢方薬の味や香りが苦手な方にも
比較的に楽々と服用することができますので、
花粉症や喘息にお悩みの方は
一度お試しになってはいかがでしょうか・・・・・?


Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 20:46│Comments(0)
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