2012年03月19日

エキス漢方、虎の巻

左足を捻挫して4日目。

スタッフや患者さんに・・・・・

「ウケる~」happy01

「医者が杖ついてどうすんの~」smile

・・・・・などと言われながらも、
何とか杖をつきながら診療を行なっております。

さて、今回は漢方薬の話題。

漢方薬の剤型には・・・・・

● 湯液(煎じ薬)
● 丸薬
● 散薬(粉薬)
● 膏薬(塗り薬)
● エキス剤

・・・・・などがありますが、
今日のように漢方薬が一般的に普及したのは
やはり・・・・・

『エキス剤』

・・・・・の登場のお陰によるものが大きいようです。

『エキス』とは、
オランダ語の・・・・・

『extract』
(エキストラクト)

・・・・・の略語で、

『エッセンス』

・・・・・とほぼ同じ意味の言葉です。

エキス剤は、
漢方薬の成分を濃縮し、飲みやすいように粉状にしたもの。

煎じる手間が省け、
持ち運びも可能で便利。

手軽に飲めて、
煎じなどに比べてその効果はやや劣るものの
そこそこ有効なので、
あっという間に漢方医療の中心的存在となりました。

漢方エキス剤のメーカーとして有名なのが・・・・・
● ツムラ
● クラシエ
● オースギ
● コタロー

・・・・・の4社。

この4社で全シェアの98%を占めています。

問題なのが、
漢方薬の名前が同じでも
メーカーによって生薬の種類が違ったり、
量が違っていたりすること。

処方する際に
少々混乱することも数々です。

こんな時に役立つのが、
香林堂クリニックの堀田秀一先生が著された・・・・・

『エキス漢方 虎の巻
 次世代漢方・新和方派宣言』
(丸善プラネット 刊)。

本を開くと、
左側に漢方方剤の名前、
右側に4メーカーの生薬の種類と量が一目瞭然、
いわゆる・・・・・

『見える化』

・・・・・してあり、
診療の現場で実に役立ちます。

漢方エキス剤といえば、
自然と健康を科学する・・・・・

○○○

・・・・・さんが最も有名ですが、
この本を読むと
他のメーカーさんにもそれぞれ特徴や味があるのが
ひと目で理解できて、漢方診療の幅が拡がります。

漢方診療に興味ある方には一読をお奨めいたします・・・・・・。


Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 22:05│Comments(0)
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