2012年06月03日

6月病にもダブル・ドラゴン

『昔、学生の5月病、
 今、社会人の6月病』


5月病とは、
就職や入学、転勤などで
4月に環境が大きく変わった人が、
ゴールデン・ウィーク後を中心に
急に元気がなくなってしまう病気。

以前は・・・・・

『5月病は5月の病気。
 6月になったら自然に治りますよ・・・・・。』

・・・・・なんて励ましていたものですが、
最近増えているのが・・・・・

『6月病』。

新社会人の場合、
研修が終わって実際の仕事を始めるようになった6月頃に
5月病と同様の症状が出ることが多い事から・・・・・

『新5月病』
『6月病』

・・・・・と呼ばれるようになりました。

5月病も6月病も、
その本質は外的ストレスが原因となって起こる
ストレス障害の1つである・・・・・

『適応障害』。

よって、
5月であろうが6月であろうが
何月であろうが関係ないのですが、
それでもこの季節に適応障害が増えるのは確かです。

社会が厳しくなったのか、
日本人が弱くなってしまったのか、
あるいはその両方か・・・・・?

まずは目の前に起きている現象に対処しながら、
原因療法、予防法などを模索する毎日です。

そんな6月病にも有効な漢方薬が・・・・・
『龍の骨』を構成生薬に持つ
2つの漢方薬・・・・・

『柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)』

『桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)』


・・・・・です。

『竜骨(りゅうこつ)』

・・・・・とは、
恐竜や大型哺乳類の骨の化石で、
炭酸カルシウムやリン酸カルシウムなどを主成分とする生薬。

精神を安定させる・・・・・

『安神薬』

・・・・・に分類され、
鎮静作用、収斂作用に優れています。

この『ドラゴンの骨』漢方を
時には合法したり、
時には時間差で用いたり、
他の漢方薬と組み合わせたりして、
臨機応変に対応するわけですが、
基本的には・・・

● イライラ型angryには『柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)』

● クヨクヨ型cryingには『桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)』

・・・・・というふうに使い分けることができます。

『6月病にも龍の骨、ダブル・ドラゴン』。

もうすぐ梅雨が始まります。

気圧の変化に伴って
自律神経や免疫に変調をきたしやすい時期でもあります。

皆さま、お身体ご自愛ください・・・・・。smile


Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
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