2012年07月12日

シャレにならない『欧米か・・・・・!?』

その昔・・・・・

『ビタミンF』

・・・・・とも呼ばれていた
脂肪酸・・・・・

『必須脂肪酸』。

この脂肪酸は
体内で自動的に合成することができません。
生きていくためには食物から採り入れるしか方法がないため・・・・・

『必須』

・・・・・な脂肪酸と名付けられています。

その代表格が・・・・・

『エイコサペンタエン酸』
(通称、EPA)

『アラキドン酸』
(通称、AA)

・・・・・の2つ。

AA(アラキドン酸)は
必須な脂肪酸ではあるのですが
あまり取り過ぎると動脈硬化を促進してしまうこと、
EPA(エイコサペンタエン酸)は
逆に動脈硬化を抑制することが知られており、
その2つの摂取のバランスが大切であることが
研究により明らかにされています。

その2つの摂取のバランスを表す・・・・・

『EPA/AA比』

・・・・・は、
現在・・・・・

『動脈硬化』

・・・・・の指標として非常に重要視されています。

EPAはできるだけ高い方が、
AAはできるだけ低い方が、
よってその比率EPA/AA比は、
大きいほど動脈硬化のリスクが低く、
小さいほど動脈硬化のリスクが高いことが研究により明らかにされています。

欧米型の食事を摂る欧米人のEPA/AA比の平均値は・・・・

『0.1』。

農業地域に住む日本人の平均値は・・・・・

『0.6』。

漁業地域に住む日本人の平均値は・・・・・

『0.7』。

アザラシ、クジラ、カリブーなどを伝統食とする
イヌイット(エスキモー)の平均値は・・・・・

『8』。

・・・・・とされてきました。

しかし、
現代の40代の日本人女性の平均値は、
なんと・・・・・

『0.24』。

『日本人が日本人ではなくなってきている・・・・・!!』surprise

『日本人が食生活の欧米化によって
 欧米化している・・・・・!!』
shock

『日本人が欧米人になりつつある・・・・・!!』gawk

日本人のEPAの消費量は
1960年代から急激に低下、
それと呼応するかのように
脳血管障害や虚血性心疾患などの
動脈硬化性疾患の死亡率は急激に上昇しています。

『こ、これは
 どえらいことなのでは・・・・・???』
angry

・・・・・という訳で、
私も最近この・・・・・

『EPA/AA比』

・・・・・を重要視し、
外来患者さんの血液中のEPA/AA比を
できるだけ測定することにいたしました。

すると・・・・・
その結果は私の想像をはるかに超えたものでありました。

現代の40代の日本人女性の平均値である・・・・・

『0.24』

・・・・・はおろか、
測る人、々々
そのほとんどが
なんと・・・・・

『0.2』

・・・・・にも満たない

『0.1』

・・・・・台のEPA/AA比なのです。crying

『欧米か・・・・・!?』angry



これはもはや緊急事態であると思います。

日本人が現在食しているものは
もはや日本人の食べ物ではありません。

日本の伝統食、和食を
今こそ見直す必要があります・・・・・。



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 21:18│Comments(0)
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