2012年07月29日

原発震災列島

しげた総合診療クリニックは、
月曜から土曜の夕方まで診療を行っております。

(基本的には日曜、祭日は休診です。
 急患さんはこの限りではありません。)

つい最近まで
私は日曜日も県内・県外各地の病院の当直に
出かけておりましたので、
土曜の夜のうちに買い物に出かけることが多くなっておりました。

そんなある土曜の夜、、
大和ジャスコのくまざわ書店でふと見つけた
1冊の本・・・・・

『増補版 まんが原発列島』
(大月書店
 柴野徹夫 作 
 安斎育郎 解説
 向中野義雄 画
 中島篤之助・角田道生 監修)


この本は
もともとは
チェルノブイリ原子力発電所の事故をきっかけに
22年前に出版された警告の書だったのですが、
今回、東日本大震災、福島原発事故をきっかけに
増補・復刊されたようです。

私の出身は佐賀県唐津市。
原子力発電所がある玄海町は隣町です。

小学校2年生の時に
当時の担任の先生に
半ば強制的に読ませられた・・・・・

『はだしのゲン』
(中沢啓治 作画 
 集英社 ジャンプ・コミックス)



・・・・・がトラウマになり、
それ以来
私は原爆や原発に関する本を読み漁ったものです。

この『まんが原発列島』は、
漫画ではありますが・・・・・

● 原発の技術的欠陥
● 原発の日本への導入の際の内幕
● 電力会社の利益優先体質と事故隠しの実態
● 原発労働者の過酷で悲惨な実態
● 産・官・学つくられた原発の安全神話




・・・・・などが
サスペンス・タッチのドラマで分かりやすく描き出されており、
実に秀逸な作品であると思います。

(正直、ここまで描いて大丈夫か・・・・・?
 と心配するほどです。shock

中でも圧巻なのが・・・・・
22年も前に
原発震災の危険性を指摘し、予言した点であります。

地震によって原発に事故が起きた際の・・・・・

● 原発現場での混乱、
● 地方自治体の錯綜、
● 日本政府の錯乱、
● 付近住民のパニック


・・・・・などが、
まるで実際に見てきたかのように描かれています。



原発の危険性は、
既に私が子どもの頃から
数多くの方々によって叫ばれてきました。

玄海原発で事故が起これば、
唐津どころかこの佐賀市もタダでは済みません。

原発のことを考え直す
よいきっかけとなる本です。

実に分かりやすく、
時間も取りませんし、
お子さまでも読むことができます。

(これが漫画の持つ力です。)

皆さま、
よろしかったらご一度ください・・・・・。

(クリニックの待合室の本棚に、
 そっ・・・・・と置いております。)



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
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