2008年11月26日

瞳スーパーデラックス

妻のアロマ修行に付き合って
湯布院に出掛けた際、
ぶらりと近くの美術館に寄らせていただきました。

(湯布院はいい美術館が多いですね・・・。face02

その美術館の玄関に、大江良二氏の絵が展示されていました。

大江氏は佐賀出身の画家で、
現在は三瀬にお住まいだとか・・・。

『へ~・・・』face01

と思って眺めていたら、その美術館のご主人が、

「この本の挿絵にもなってますよ・・・。」

と、1冊の本を見せてくれました。

「あ・・・、『瞳スーパーデラックス』だ!」

『瞳スーパーデラックス』西日本新聞社刊)は、
当時13歳だった、猿渡瞳さんの骨肉腫闘病記です。

ドラマ化され、2006年24時間テレビで放映されたこともあります。

『瞳スーパーDX(デラックス)』とは、

『世界中の人たちの病気を全部治してくれる
 最高の薬があったらいいのに…。』

・・・という瞳さんの願いが生んだ、
想像上の薬の名前です。

瞳さんの体内で作られるこの究極の液体icon11は、
癌の特効薬にもなるような
世界最高魔法のような薬で、
日本、アメリカ、イラク・・・
国や人種に関係なく、
世界中の人たちの病気を全部治してくれるのです。

そして、この薬は世界中に届けられ、
多くの人々の『命』を救い、愛されます。

この本の挿絵として、大江氏の絵が効果的に使用されていたのです。

この本には、瞳さんが遺した、
『命』に関する言葉も収録されています。

その中でも、私の心に残った言葉が・・・
「ママ、それぐらいのことで泣かんで。
 私はただ両手と両足が動かないだけ。
 首と背骨が がんでつぶれてるだけ。
 口の中にがんがあるだけ。
 心はがんに侵されてないから
 自由で幸せ。 
 世の中には五体満足でも
 心が侵されている人がいてかわいそう」

『心はがんに侵されてないから、自由で幸せ』

なんという言葉でしょうか・・・。
とても13歳の少女の言葉とは思えません・・・。

確かに、癌が心に転移することはありません。
しかし、癌により心を病む人はたくさんいらっしゃいます。

現在のところ、『瞳スーパーDX』のような
癌の特効薬は世界に存在しません。
我々も全ての癌患者を救えるわけではありません。
しかし、せめて、癌患者さんの
病んだ心だけでも何とか救ってあげたい・・・。

大江氏の絵を見ながら、
そんなことをふと思いました・・・。



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
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