2012年08月27日

『癒し』を超える

しげた総合診療クリニックが目指す医療とは・・・・・

● 癒しの医療
● 気づきの医療
● 自立の医療

・・・・・であります。

『癒し』とは現在・・・・・

『肉体の疲れ、精神の悩み、苦しみを
 何かに頼って解消したりやわらげたりすること。』

・・・・・という意味ですが、
本来は・・・・・

『病気や心の苦しみなどをなおす。』

・・・・・という意味でした。

すなわち、
本来・・・・・

『治し』

・・・・・と同じ意味なのであります。

(故に、病気が治ることを・・・・・
 
 『治癒』

 ・・・・・と言うわけであります。)

現在、『癒し』とは・・・・・

『していただくもの』
『施してもらうもの』

・・・・・であり、
どちらかというと受け身的な意味を持つ
医療を受ける側の言葉ですが、
本来は・・・・・

『してさしあげるもの』
『施すもの』

・・・・という、
どちらかというと能動的な意味を持つ
医療を行う側の言葉なのです。

それがどういうわけか、
いつの間にか
『癒し』の意味が・・・・・

『する』

・・・・・方から

『してもらう』

・・・・・方に逆転してしまいました。

きっかけは、
1980年代に起こった・・・・・

『癒しブーム』。

これも時代の流れ、必然でありますので
批判する気はさらさら無いのですが・・・・・

『癒し』

・・・・・の意味が
このまま反対の意味で
今後も使われていくのは少々不自然なような気がします。

心や体を病んだ方に・・・・・
現代の意味での・・・・・

『癒し』

・・・・・は、
初期的には必要です。

ただ、
望まれるままにいつまでも癒しを与え続けるだけでは
何の成長も得られず、
本当の意味では
当人のためにならないような気がします。

子どもが成長し、
次第に自立し、
大人になっていくように、
心や体を病んだ方が
最初は他者からの・・・・・

『癒し』

・・・・・を受けながらも
その『病気』をきっかけに
何かの・・・・・

『気づき』

・・・・・を得、
自分の病気は自分で治す、
自分の健康は自分で守るという・・・・・

『自立』

・・・・・のレベルまで成長して頂くというような医療を、
我々は目指しています。

このような医療が確立するのに、
おそらくあと数百年はかかるでしょう。

その数百年先の未来のため、
今我々に何が出来るのか・・・・・?

それを模索し、
試行錯誤を繰り返す日々であります・・・・・。



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 22:40│Comments(0)
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