2009年08月07日

『苦痛と苦悩は違う』

『苦痛』『痛み』 『painは、
病気外傷における基本的な症状1つです。

『苦悩』とは、
基本的にはあれこれと苦しみ、悩むこと

矢山利彦院長は、ご自分のぎっくり腰の経験から・・・

苦痛苦悩は違う。』

苦痛はあっても、苦悩しない。』

・・・ということを悟られました。

即ち、『苦痛』『痛み』というものは、感じるもの、
自分の身体感覚であり、
『苦悩』はその肉体感覚に伴う
2次的感情的反応、思考、認識であるわけです。

『苦痛』と『苦悩』は、
通常、同じようなものと捉えられがちですが、
実は全くの別物・・・。

苦痛を感じている際、
それをああでもない、こうでもないと思い悩んで苦しんだり、
『どうしてこんなに痛いんだ・・・!?』icon08
・・・とキレたり嘆いたりしてもはじまらないし、
どうしようもないし、
それで痛みが治るわけではありません。

しかも、逆に、『苦悩』すると、
脳からアドレナリンなどの、緊張・ストレスホルモンが分泌され、
余計に『苦痛』が増大するし、
自然治癒力も低下してしまいます。

『苦痛』があって、『苦悩』してしまうと、
余計に『苦痛』を感じるし、
さらに『苦悩』してしまうことになるのです。

『苦痛・苦脳サイクル』という、悪循環が回り出してしまう・・・。)

『痛み』『苦痛』があっても
『苦悩』せず、
痛みから逃げ出さないで、
目を逸らさずに
正面から向き合い、
それを感じ切ってしまうのが、
痛みを解消させるコツかもしれません。

(これがなかなかに難しいことではあるのですが・・・。face07

飯田史彦先生が福島大助教授時代に・・・
書かれた著書、
『大学で何をどう学ぶか』PHP文庫)に・・・

『人間としての日常生活は「苦痛」に満ちているが、
 それを単なる「苦痛」の水準に留まらせて悶絶してしまうか、
 それとも「試練」の水準まで昇華させて己の価値を高めようとするか
 ということは、本人次第である・・・』


・・・といったことが述べてあります。

今現在、痛みで苦しんでおられる方に、

『その「苦痛」「苦脳」せずに、「試練」と捉えなさい・・・。』

・・・などと、なかなか言えるものではありませんが、
そこに『苦痛』軽減させる
何らかのヒントは隠されているような気がします・・・。



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
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