ゲゲゲのしげ爺　ほりほりずむ宣言

本日、とてもおめでたいことに、
職員のMさんが還暦を迎えられました。

『還暦』とは、
現在では満60歳になることを還暦とするのが一般的になっています。

『還暦』の由来は、
中国を初めとしたアジアの暦（こよみ）、『干支（かんし、えと）』。

（ちなみに、この『干支』は『陰陽五行説』と結び付いて、
　様々な占術にも応用されています。）

『干支』は、
『十干（じっかん）』と『十二支（じゅうにし）』の組み合わせから
構成されています。

『十干』の10種類は、
『甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸』。

『十二支』の12種類は、
お馴染みの
『子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥』。

この2つの組み合わせが全部で60種類あって、
暦が60年かけて一周りし、
元に還（かえ）るところに由来しています。

今年の干支は己丑（きちゅう、つちのとうし）です。

前回の己丑の年は、
今からちょうど60年前ですから、
1949年（昭和24年）になります。

Mさんは、前回の己丑の年に生まれたので、
60年後である今回の己丑の年が還暦になるわけです。

Mさんには
矢山クリニック子ガメ時代（無床診療所）時代よりお世話になっていて、
その働きぶりにはいつも感心させられています。

Mさんは、我々Dr.の指示に対し、必ず・・・

『ありがとうございます。』

・・・と、一礼なさいます。

仕事を依頼したら、とっても嫌そうな顔で・・・

「えぇ～っ・・・！？」

・・・と言われることも多々ある中、
Mさんは嫌な顔など一つもされることなく、
いつも笑顔で感謝され、
仕事をてきぱきとこなしてくださるのです。

私は今まで、
与えられた仕事に対し、
Mさんほど、笑顔で感謝しながら、
淡々と仕事をなさる人物を見たことがありません。

若輩である私のような者の指示に対しても、
文句一つ言わず、いつも笑顔で・・・

『ありがとうございます・・・。』

・・・の一言。
思わず私も恐縮してしまい・・・

『あ・・・こ、こちらこそありがとうございます・・・。』

・・・なんてこともしばしばです。

お蔭さまで、
医科外来は、Mさんの影響により、
忙しい中でも・・・

『ありがとうございます』

・・・の言霊が飛び交う、
笑顔と感謝と癒しの場になっています。

そんなMさんに、
この場をお借りして、
お祝いとお礼と感謝の意を
表したいと思います・・・。

Mさん、感謝、深謝、返謝です・・・。

ところで・・・

30歳前後の年齢の方のことを『アラサー』
（Around30：アラウンド・サーティー：）、
40歳前後の年齢の方を『アラフォー』
（Around40：アラウンド・フォーティー）と呼ぶように、
60歳前後の年齢の方を『アラカン』
（アラウンド還暦）と言うんですね・・・。

初めて知りました・・・。