2009年03月09日

MOX燃料の輸送

佐賀県東松浦郡玄海町には、
九州電力
『玄海原子力発電所』があります。

現在、この玄海原発の3号機を対象に、
『プルサーマル計画』の実施が検討されており、
九州電力は、10月下旬にもMOX燃料を使った試運転を始め、
11月中旬には国内初となるプルサーマル発電icon05本格稼働させ、
営業運転に入るよう、計画しています。

プルサーマル計画に使用される
プルトニウムウラン混合酸化物
MOX燃料フランスで製造されています。

このMOX燃料を積んだ2隻輸送船が、
3月5日、フランスの北西部にあるシェルブール軍港を出発、
アフリカ南端の喜望峰を経由し、
現在、南西太平洋を通って日本を目指すことになっているようです。

そして、5月には日本に到着する予定・・・。

環境保護団体『グリーンピース』によれば、
今回輸送されるMOX燃料は過去最大量となる1.8トンで、
この量のプルトニウムからは225個核爆弾の製造が可能であり、
地球を半周する輸送は核拡散の危険が高いとして、
反対を表明しています。

プルトニウムは、
1グラムあれば4,000万人肺癌にしてしまうほどの
非常に強い毒性を持つ放射性物質として知られています。

MOX燃料は、日本のどこかの港に到着し、
そこから玄海原発までは陸路で運ばれることになると思われますが、
『テロ』の危険性もあるため、
詳細な情報は公表されていません。

高校時代・・・
私は、
『原発被曝列島』『原発被曝日記』など、
原子力発電所で働く、下請け労働者被曝の実態を暴いた
一連の著書を読み漁ったことがあります。
高校の図書館においてありました。)

彼らの尊い犠牲の上に、
我々の豊かな生活が成り立っていることを知って、
私は衝撃を受けました。

(実は、この時受けたショックは、
 私が医師を目指した一つのきっかけにもなっています・・・。)

それらの著書群の中で、
どの著書だったかはっきりとは覚えていないのですが、
核燃料を輸送する輸送車をルポする著書がありました。

ウラン日本では採掘されません。
ウランは主にオーストラリアカナダから採掘されていますが、
原子力発電所で発電icon05を行うためには、
ウランを何処からか発電所に運んで来なくてはなりません。
icon19からか、icon17からか、icon20からか・・・。)

この著書から、核燃料の輸送は、
それ自体が危険を伴う上、
テロの危険性もあるため、
輸送ルート公表されず、
主に夜間、闇に乗じて
こっそりと行われていることを私は知りました。

私の実家は、唐津市
原発のある玄海町とは距離も近く、
ひょっとしたら、私の実家のすぐ側の国道を、
核燃料輸送車が、人知れず走っていたのかもしれません。

MOX燃料も、玄海原発に到着するためには
いずれかのルートを通らねばなりません。

今度は、プルトニウムを載せた輸送車が、
人知れず、闇に乗じて、
いつの間にかに輸送されることになるのでしょう。

(もちろん、厳重な警備体制のもとで行われるのでしょうが・・・。)

もしかすると、私の故郷の道路を通ることになるかもしれません。
公表はされないでしょうが・・・。



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(4)
この記事へのコメント
次回の更新も楽しみにしています。
Posted by ほし at 2009年03月10日 10:01
以前の常温核融合の応用技術
http://www.mhi.co.jp/atrc/project/pdtamakuso/index.html
一読ください。
Posted by 嫌放射線 at 2009年03月10日 16:28
ほしさん、こんばんは。

次回の更新、どうぞお楽しみにしてくださいね・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2009年03月10日 19:53
嫌放射線さん、
貴重な情報をありがとうございます。

さ、さすが世界の三菱・・・!

Pd多層膜の重水素透過による元素変換により、
原子炉相当のエネルギーが獲得できるとは・・・!!
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2009年03月10日 19:57
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