2009年03月25日

仙人伝説

『歴史まんがシリーズ』などの
児童書学習まんがを主に出版している『理論社』より、

『ドキドキ!仙人伝説』(作・吉川豊

という本が出版されています。

私の長女が読んでいましたので、
何気に私も読んでみました・・・。

この本には、仙人になるための修行方法
簡単に説明されています。

『仙人』とは
簡単に言うと
修行によって心身を改造し、
不老不死になった人のこと。

これを実現させるための方法には・・・

1.『外丹術(がいたんじゅつ)』
2.『内丹術(ないたんじゅつ)』


・・・の2つがあります。

『丹(たん)』というのは、不老不死の薬、
すなわち仙人になる薬、『仙薬』のことを意味しています。

『外丹術』は、
その仙薬を、木根草皮、動物、鉱物などから造り出し、
(いわゆる生薬漢方薬みたいなもの)
その仙薬(外丹)を飲むことで仙人になろうとする方法です。

『内丹術』は・・・
修行により仙薬を自分の体内に造り出し、仙人になろうとする方法です。
外の仙薬外丹は文字通りですが、
内の仙薬内丹は、
というよりはエネルギーicon05であり、
宇宙の氣を材料にして体内で合成された不滅の生命力とされています。

その内丹術の修行方法が・・・

1.辟穀(へきこく)
  五穀(米、麦、粟、黍、稗、豆)を断つ、断食
  体内に住みついている、青き老人・『青古(せいこ)』
  白き姫君・『白姑(はくこ)』
  血まみれの屍、・『血尸(けっし)』
  いわゆる『上尸・中尸・下尸』3種類の虫、
  『三尸(さんし)の虫』は、この五穀をエサに活動するので、
  五穀を断つことにより三尸の虫を退治し、
  体内の汚れを掃除し、気の巡りを改善させる目的で行います。

2.導引(どういん)

  胃腸を浄化した後、身体の滞りをほぐします。
  氣の通路、経絡
  血の通路、血脈の滞りを、
  特殊な呼吸法体操でほぐし、改善します。
  (簡単に言うと、氣功のことです。)

3.胎息(たいそく)
  胎児の呼吸法
  呼吸を止め、体内の氣のみで呼吸する方法。
  (氣功や瞑想が深まると、実際に呼吸がストップしたようになります。)

4.存思(そんし)

  体内の広がる宇宙、神々の姿心の眼
  ありありと観察することです。

5.養胎(ようたい)
  存思の法で、自分自身の体内にエネルギーの胎児を創り、
  養い育てます。
  この『養胎』が成長し、仙薬・『内丹』になります。
  最終的にはこのエネルギーの胎児と本人が一体化し、仙人になります。

この『ドキドキ!仙人伝説』は、
子ども向けとして簡潔に、分かりやすく
マンガで表現してありますので、
現代的・現実的な解釈や、
科学的な検証、解析、分析が必要ではありますが、
お蔭さまで
『矢山式氣功』の源泉の1つである『仙道』の基本を
再確認することができました。

しかし、『仙人修行』を題材に、
学習まんがを出版してしまうとは、
無謀というか、冒険というか、豪胆icon09というか、
理論社さんには本当に驚きました・・・。


Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 20:00│Comments(0)
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