2010年05月18日

活性NK細胞療法

人間の血液は、
大きく分類すると、
『血球成分(細胞性成分)』
『血漿成分(液性成分)』から構成されています。

そして、その血球成分の96%『赤血球』
3%『白血球』1%『血小板』から構成されています。

白血球は
外部から体内に侵入した細菌ウィルスなど異物の除去、
体内の死んでしまった細胞や腫瘍化した細胞の除去などを
役割としていますが、大きく、
『顆粒球』、『リンパ球』、『単球』3つに分類されます。

その白血球の2040%を占めているのが『リンパ球』で・・・

NK(ナチュラル・キラー)細胞』、
B細胞(Bリンパ球)』、
T細胞(Tリンパ球)』


・・・の3つに大きく分類されます。

『NK細胞』は、
特に腫瘍細胞やウィルスに感染された細胞の除去に
重要な役割を果たすリンパ球で、
他のリンパ球のように免疫現象を起こす際に・・・

事前に学習(感作)せずとも、
生まれつき(natural)、
異常細胞を殺傷することができる細胞(killer cell


・・・という意味で
このような名前がつけられています。

NK細胞は、
自らの体内を幅広く行動し、
ガン細胞やウイルス感染細胞などの異常細を発見すると、
B細胞やT細胞のように抗原抗体反応がなくとも、
真っ先に、単独で、自由かつ柔軟に、直接攻撃を仕掛けます。

『活性NK細胞療法』とは、
この免疫の要である『NK細胞』を活性化させるガン治療法として、
現在、注目を集めています。

具体的な方法は・・・
ガンの患者さんの血液を3050cc採取し、
その血液中にあるNK細胞を分離。
インターロイキン2IL-2)』という、
『サイトカイン(免疫細胞が分泌するタンパク質)』を用いて、
2週間かけて数100~数1,000倍に培養、活性化し
(約10億個。健康な人の約10倍)、
その患者さんに点滴で戻します。

NK細胞はもともと自分の細胞ですので、
拒否反応アレルギー反応などの副作用もほとんどなく、
QOL(生活の質)を高く維持しながら治療を受けることができます。

末期ガン専門のクリニックとして有名な・・・

『ユニバーサル医院』

・・・でも積極的にこの治療法が行われているようで、
特に癌性の腹水、胸水が貯留しているようなケースでは
非常に効果が高いというお話も聞いています。

『混合診療』の問題もあり、
当クリニックで直接この『活性NK細胞療法』を施行することは
難しいのですが、
今後『ユニバーサル医院』と協力し、
ガンの診療に当たっていきたいと考えています・・・。


同じカテゴリー(西洋医学)の記事画像
ドラキュラ流、咳エチケット
呼吸法訓練器 『スーフル』
酸化ストレス度の測定
同じカテゴリー(西洋医学)の記事
 『自分好き度』と『抗核抗体(ANA)』 (2010-08-05 19:00)
 さらばグリパス・・・!! (2010-06-23 19:00)
 がん遺伝子治療 (2010-05-26 19:00)
 タミフル汚染 (2010-04-20 19:00)
 新型インフルエンザ騒動 (2010-03-31 19:00)
 アバター症候群 (2010-03-08 19:00)

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(2)西洋医学
この記事へのコメント
こんばんは、しげたん先生
NK細胞の活性化によるガン治療のお話大変興味深く読ませていただきました。私は、水素による自然治癒力の活性化を調べています。水の電気分解やミネラルイオン化による還元水や近年その研究成果が日本医科大学の太田先生によって発表された水素水、そして水と反応して膨大な水素を発生する水素サプリメントなど、近年水素の効能に関する研究が盛んに行われ、その研究成果も様々な研究機関から発表されはじめ、スウェーデンのカロリンスカ研究所でも還元水研究の第一人者である九州大学の白畑先生との共同研究が始められています。
詳細は、私が書き込んだURLをご参照ください。

このような調査を進めていく内に、福岡の伊藤病院院長の伊藤実喜先生が、あるガン患者さんに水素サプリメントを服用させ続けたところ、NK細胞の数が大変増えたとお話しておられる動画をYouTubeで見つけました。
://www.youtube.com/watch?v=ylFBdr1qasY&feature=player_embedded

昔から、還元水をはじめとして水素が溶け込んだ水でガンが退縮したという話は多くあります。ただ、それがなぜなのか解明されていないために還元水による治癒効果はプラシーボ効果だとか、ニセ科学だと非難される方も多いのですが、人体内における水素の働きというのはとても重要なのではないかと思っています。

佐賀と福岡であればそれほど離れてはいませんので、一度伊藤先生のお話をお聞きになられてはいかがでしょうか?
「難病を克服した奇跡の水は水素水だった」なんていう本も書かれていますので、ホロトロピック医療のお役にたつこともあるのではないでしょうか?
Posted by ぎりやん at 2010年05月18日 23:38
ぎりやんさん、こんばんは。

貴重な情報、ありがとうございます。
研究させていただきます。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2010年05月20日 20:36
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。