2009年11月24日

新型インフルエンザ・ワクチンの安全性

1976年
アメリカで施行されたブタ・インフルエンザの予防接種で
数十人の死亡者が出てしまい、
急遽予防接種が中止になってしまうという出来事がありました。

当時と現在ではかなり事情が違いますが、
内心・・・

『本当に大丈夫なんだろうか・・・?』

・・・と少々、心配をしていたところ、
新型インフルエンザ・ワクチン接種後に死亡する例が
なんと21件にも及んでいることを知りました。

厚生労働省専門家検討会21日に開催され、
季節性ワクチンと安全性に大差はなく、
現時点で重大な懸念はないとの結論が出たようですが、
21人もの死亡例が出ているのに
懸念が無いはずはないと思うのですが・・・。

ちなみに、
昨年度の季節性インフルエンザ・ワクチンの予防接種では
121人の副作用報告があり、
うち2人が死亡、
5人ギラン・バレー症候群を起こしているのだそうです。

(この数字自体、良いのか悪いのか、
 議論が分かれるところではあります・・・。)

さて、
カナダではイギリスの製薬会社が製造した
新型インフルエンザ・ワクチンの接種後に
アレルギー反応などの副作用が発生しているとのことで、
ワクチン17万回分使用を中止することが決定されたようです。

この輸入ワクチンは、
日本の国産ワクチンと同様、
鶏卵を用いて原料のウィルスを培養するタイプのワクチンですが、
国産とは違い、
『アジュバント』と呼ばれる免疫増強剤が添加されています。

日本でも、来年、年明けのワクチン接種に向け、
国内での臨床試験が開始される予定ですが、
既に同社から3,700万人分のワクチンを輸入することが決定しています。

日本では、
インフルエンザの予防接種は行って当然という風潮ですが・・・
ワシントン・ポスト紙とABCテレビ
によると・・・

アメリカでは
30%の方が新型インフルエンザ・ワクチンの安全性に不安を抱き、
50%の保護者の方がワクチンを子供に接種させるつもりはない
考えている

・・・とのことでした。

ある都市では、
数万人にも及ぶ規模の
インフルエンザ予防接種抗議デモが行われているという話もあり、
アメリカでは、実はインフルエンザ予防接種への抵抗感が強いようです。

ひょっとしたら、
アメリカやカナダなどの国と比し、
日本でのワクチンの安全性や効果などに関しての捉え方、考え方は
少々甘いのかもしれません。

新型インフルエンザ・ワクチンの予防接種には、
まだ充分に注意をする必要がありそうです。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)西洋医学
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