ゲゲゲのしげ爺　ほりほりずむ宣言

本日、10月から入院なさっていたSさん（65歳、男性）が退院されました。
Sさんは、治療に対して非常に熱心に取り組まれる方で、
クリニックで行われる氣功教室には、ほぼ全てに参加。
通常、日曜・祭日の氣功教室はお休みになるのですが、
患者さん有志を誘って自主的に氣功教室を開催されるほどの熱心さ。

（もはや部活のノリ・・・！！）

Sさんは、実に気合の入った熱心な治療生活の甲斐もあって、
命にも関わるような難病を見事克服され、
本日無事に退院されることになったのでした・・・。

退院後は、地元にて氣功教室を開催し・・・

『地元のご老人たちを指導したいです・・・！！』

・・・と笑顔で仰っておられました。

氣功だけでなく
何事もそうなのですが、
上達の早道は、実は他人に教えること。

（Teach one.）

人に教えるためには
自分が真に理解していないと教えることが出来ないので、
他人に教えるだけで
否が応でも上達してしまうものです。

『Sさんも、次の段階・ステージに上がられたんだな・・・。』

・・・と、私も感心し、
今後のSさんの活躍に大いに期待したのでした・・・。

さて、矢山クリニックでは毎朝7：30AMより回診が行われるのですが、
矢山利彦院長が事情により不在の際には、
私が中心になって回診を行います。

先週、私が回診している際、
Sさんの部屋のカレンダーに、
ある言葉が書かれているのを発見しました。

その言葉とは・・・

1.困ったことは起こらない
2.全ては良くなる
3.いろんなことを思い出さない

これらの言葉は、
斎藤一人氏の著書から引用されたのだそうですが、
Sさんは、最近はこの言葉を心の中で唱えながら
治療の日々を過ごされていたようです。

私が最も注目したのは3番目の言葉・・・

『いろんなことを思い出さない』

・・・でした。

患者さんの中には、
過去の出来事が原因で発病してしまったとか、
病気が治らないのは過去の出来事のせいだとか、
あの人が悪い、この人が悪いとか、
あの時私があんなことをしてしまったから、
こんなことを言ってしまったから・・・
・・・などと、
自分や他人や過去の出来事を
許せなかったり、悔んだり、恨んだり、
自己嫌悪に陥ってしまったりして、
ご自身の貴重な自然治癒力を自ら妨げてしまっている方が
結構いらっしゃるものです。

『過去』は
文字通り『過ぎ去ってしまっているもの』であり、
もはやどうしようもありません。

そんな暇があるんだったら・・・

『未来に困ったことは決して起こらないんだ・・・！！』

『未来は全部良くなるんだ・・・！！』

・・・と考えられ、
自然に『未来発想』の重要性に気付き、
自ら『未来療法』を会得し、実践され、
その結果、『ホロトロピック・チェンジ（実存的変容）』を
見事に達成なさったSさんに、
私はすっかり感心してしまったのでした・・・。

『いろんなことを思い出さない』

人生、実にいろんなことが起こるもので、
『思い出さない』といってもついつい思い出してしまうものです・・・。

しかし、それを
『嫌な感じ』ではなく、
『未来』に繋がる意味のある現象、出来事として捉え、
逆に『良い感じ』で思い出したり、
『感謝』の気持ちで思い出す分には構わないと思います・・・。