2010年08月10日

『丸山ワクチン』と『NK細胞』

『丸山ワクチン』は、
日本医科大学名誉教授、学長を務められた
丸山千里先生開発の
『癌の特効薬』とも言われている薬剤です。

『丸山ワクチン』とは通称で、
正式名称は・・・

Specific Substance MARUYAMA
 (SSM : 特異的物質 丸山)』。

ヒト型結核菌から蛋白質を除去し、
アラビノマンナンを主成分とする多糖体や、
核酸および微量の窒素化合物を抽出した、
水溶性の薬剤です。

もともとは
1944年皮膚結核の治療薬として誕生した薬ですが、
皮膚結核、肺結核に対して著しい効果をもたらすだけでなく、
やがて結核菌と同族の菌によるハンセン病にも効果が確認されました。

さらに、結核やハンセン病の患者には
なぜか癌が少ないという観察結果をもとに、
に対しても丸山ワクチンが使用されるようになりました。

その結果、
丸山ワクチンには・・・

1. 副作用がほとんどない
2. 延命効果が見られる
3. 自覚症状の改善が図れる
4. ガン腫の増殖が抑えられる


・・・いう特徴があることが判明し、
その後の研究により・・・

1. マクロファージの活性化
2. インターフェロン産生増強
3. 白血球機能賦活作用
4. 白血球数増加作用
5. コラーゲン増殖作用


・・・などの
効果、作用を持つことが明らかにされました。
                            
しかし、丸山ワクチンは様々な事情により、
いまだ癌の治療薬としての医薬品の承認がなされていません。

そのため、丸山ワクチンは、
現在でも有償治験薬という中途半端な位置づけのままなのですが、
1991年、実は、
その白血球数増加作用が認められ・・・

『悪性腫瘍に対する放射線療法の際に生じる白血球減少症』

の治療薬として、医薬品として認可されています。

その名は・・・

『アンサー20』
ゼリア新薬工業)。

丸山ワクチンの濃縮タイプで、
丸山ワクチンA液10倍
丸山ワクチンB液100倍の濃度です。

現在、丸山ワクチンを入手するためには
複雑な手続きが必要なのですが、
アンサーであれば
入手自体はそれほど困難なことではありません。

※注 コストやその使用に関しては様々な問題あり。)

さて・・・
7月に行われた
矢山クリニックスタッフ研修(通称『スタ研』)、
ユニバーサル医院院長、
白川太郎先生のお話に・・・

NK(ナチュラル・キラー)細胞療法以外の免疫療法は、
 実はあまり効果が無い』


・・・という、実にショッキングな話がありました。

免疫細胞が癌に対して有効な免疫反応を起こすためには、
その癌を『非自己』『異物』『敵』と認識、学習する必要があります。

ところが、生体内である程度の大きさになった癌は、
既にその免疫細胞の学習、認識をすり抜けて存在しています。
(免疫細胞たちは、癌細胞を味方であると勘違いしています。)

よって、
学習、認識できていない白血球の数、リンパ球のだけを
単純に増やしても、
その効果があまり出ないのは当然なのです・・・。

その点、
『NK細胞』は、
他のリンパ球のように免疫現象を起こす際、
事前に学習、認識しなくても、
生まれつき(natural
異常細胞を殺傷することができる細胞(killer cell)で、
体内を幅広く行動し、
怪しい異常な細胞を発見するやいなや、
単独で、真っ先に、自由かつ柔軟に、直接攻撃を仕掛けることができます。

『NK細胞』による免疫療法は、
実に理に適った治療法なのです。

『アンサー』は、
白血球の数を増やす作用が主作用と考えられていますが、
『丸山ワクチン』はもともと、
NK細胞樹状細胞群などが
皮膚や粘膜などの体表面に構築している免疫システム・・・

『自然免疫』

・・・を活性化することが明らかにされています。

『丸山ワクチン』や『アンサー』が
直接『NK細胞』を活性化したり、
数を増加させたりする作用があることは
いまだ明らかにされてはいませんが、
体表面に張り巡らされている
自然免疫を構成する様々な細胞群に
プラスの作用を及ぼしていることは間違いありません。

『丸山ワクチン』を
静脈や筋肉ではなく、皮下に注射をする理由、
一日おきに、頻回に投与する理由はそこにあります。

『アンサー』を癌そのものの治療に応用する際は、
そのあたりの特徴を活かした投与法
選択する必要があるように思います・・・。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(4)代替療法
この記事へのコメント
しげたん先生 こんばんは(^^)

以前、放送大学で「脳と生体統御」という科目を履修したことがあります。そこで、初めて「アポトーシス」という「細胞死」を学び、人間の体はなんて精妙に、有り難くできているのだろう!と、感動しました。そして、癌細胞のように「アポトーシス」できない細胞は、なんて可哀相。。。と思いました。「生まれて、生きて、死ぬ」という宇宙の普遍的法則から外れてしまった細胞。これは、「不死」という根深い願望と関係がある現象なのだろうか・・・と思ったものです。

「免疫細胞」自体は、ある意味、とても純粋で素朴なのではないでしょうか?・・・。私のように「自分が嫌い!」と思っていると、「敵」とみなしてやっつようとしてくれる。でも、「不死」の気持ちを強くもっていると、その念いに同化して「味方」になってあげる・・・など。
とても観念的で、非科学的な単なる想いですが、、、私自身の甲状腺の病気を通して、「心と魂と体」は切っても切り離せない関係にあることを実感しております。
宇宙の法則から、「心のあり方」が外れたとき、病気になることによって、「あなたの心を軌道修正しなさいよ。」と、教えてもらったような気がしています。

先日、先生が書いてくださった「八正道」・・・時々刻々と変わってしまう自分の心を、宇宙の真理・法則、仏心に軌道修正していく「反省道」でもあるように思います。
我が身の至らなさに、暑いのに冷や汗をかいている(笑)、反省の日々ですぅぅぅ・・・(涙)

しげたん先生 いつもありがとうございます☆ (^^)
Posted by しいちゃん at 2010年08月11日 19:45
しいちゃんさん、こんにちは。

仰る通り、
「アポトーシス」できない細胞は可哀相ですね・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2010年08月12日 13:47
29年前白血病だった母が、渋る主治医を説得し、
丸山ワクチンを使ってみることになりました。
東京にある大学病院に、私が行き、並んで購入したのを思い出しました。
初回のみ、直接購入だったと記憶してます。
(全国から集まったすごい人達でした)
母は、そのかいなく亡くなりましたが
本当のところの効果は、そして今だったら、どうなのかな、と
時々思い出します。
Posted by しんくろにてぃ at 2010年08月15日 08:32
しんくろにてぃさん、こんにちは。

丸山ワクチンのさらなる効果的な使用法が、
そのうち明らかにされることと思います・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2010年08月16日 18:21
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