2010年02月20日

『武道』と『仏道』

『5つの病因論』にもあるように、
『心』の問題は
実に病気に深く関わっているものです。

『心』の問題は、
仏教では『煩悩』という言葉で表現されていますが、
この『煩悩』の解消が
『心』の問題の解決に、
ひいては病気の治癒に繋がっていくものと考えられます。

そんな中、小池龍之介氏の・・・

『煩悩リセット稽古帖』ディスカバー

・・・という、実に面白い本に出会いました。

その著書の中で、小池氏は・・・

『仏教は宗教というよりは
 心をトレーニングするためのメソッド』


・・・と捉えられ、

「仏教」ではなくて「仏道」

・・・という概念を提唱されておられました。

『ふ~む、なるほど・・・。
 宗教だと考えるとちょっとした抵抗があるけれども、
 武道と同じような「道」であると考えれば、
 どなたでも抵抗なく実践できるいい概念だ・・・!!』
happy02

そんな『仏道』の神髄が・・・

『諸悪莫作(しょあくまくさ)
 衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう)
 自浄其意(じじょうごい)
 是諸仏教(ぜしょぶつきょう)』


・・・です。

これは・・・
『七仏通誡偈(しちぶつ つうかいげ)』という、
『法句経』に収録されているのようなもの(偈:げ)です。

その昔、唐の詩人・白居易が、鳥窠(ちょうか)和尚に・・・

「仏教の神髄とは何か・・・?」

・・・と問うた際に、鳥窠和尚がこの『偈』を唱えたことでも有名です。

「諸悪莫作、 衆善奉行・・・。
 
 諸々の悪をなさぬこと、善いことを実行すること。
 
 そして、自分の心を清らかにすること。
 これが仏教の神髄だ・・・。」


白居易は・・・

「そんなことは、3歳の子供でもわかることじゃないですか・・・。」

・・・と反論しますが、和尚は・・・

3歳の子供でもわかることだが、 
 80歳の老人でも実行することは難しいだろうね・・・。」


・・・と窘めたと伝えられています。

『わかる』『行う』
『知っている』『実行している』
さらに『実行できる』ということは、
全然次元が違うものであるということを説いた
実に示唆に富んだ逸話です。

昔、私は空手を行っていましたが、
空手は、いろいろな評論を行っても・・・

『あぁ、そうですか。
 じゃあ、実際に立ち合ってみましょう・・・。』
punch

・・・という、言葉よりも実際の行動が重んじられる世界でした。

そういう意味でも『仏教』は、
『宗教』というより『武道』に近いのかもしれません・・・。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)代替療法
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