2010年06月16日

凝縮体験系(COEXシステム)

私たち人間の心は、
『意識』『無意識』で構成されています。

トランス・パーソナル心理学の権威である
スタニスラフ・グロフ博士は、
その『無意識』をさらに詳しく分類されました。

グロフ博士によると、
無意識とは・・・

1.自伝的領域
2.分娩前後の領域
3.トランス・パーソナルな領域


・・・の3つの領域に分類されます。

そして、『精神的外傷(トラウマ)』も、
それぞれ・・・

1.自伝的トラウマ
2.分娩前後のトラウマ
 (出生トラウマ、バース・トラウマ
3.トランス・パーソナルなトラウマ


・・・の3パターンに分類されています。

『自伝的トラウマ』とは、
誕生から現在までの間に体験した出来事から受けた
トラウマを指しています。

グロフ博士は、
人間の無意識の中にある
自伝的領域と呼ばれる世界では、
似通った感情的な体験や
身体的な体験の記憶が、
まるでブドウの房のように
1まとまりになっており、
その房がいくつもいくつも存在していることを明らかにされました。

トラウマも同様で、
心理療法の現場では
1つのトラウマを治療していると、
次々とイモヅル式に似たようなトラウマが出てくることは
よくあることのようです。

グロフ博士は、
このブドウの房のような
トラウマの房を・・・

『凝縮体験系』

『COEXシステム』

『コーエックス・システム』

『Systems of Condensed Experience』

・・・と名付けられました。

深層心理的に、
似たような体験は
つながった一連の体験として意識に記録されるようです。

例えば、
ある男性上司のことを
異常なほどに恐れている女子職員がいるとします。

彼女は、
普段からオドオドしているので、
ちょっとしたミスも多く、
その度に上司に叱られてしまうのです。

そんな彼女が、またちょっとしたミスを起こしてしまい、
上司に叱られてしまったとします。

その時、彼女の深層意識の中では
何が起きているのでしょうか・・・?

いわゆる顕在意識では、
現在、目の前の上司に叱られているというふうに
捉えているのですが、
無意識の領域、
潜在意識、深層意識の領域、
自伝的領域では、
目の前の上司だけではなく、
生まれてこのかた、
これまでに叱られて
恐怖、屈辱、羞恥、怒り、悲しみ、コンプレックスなどの
様々な嫌な思いwobblyをしたことが、
走馬灯の如く甦って、
それを再体験しているのです。

ひょっとしたら
この彼女の父親はとても厳しい男性poutで、
幼いころから厳しく育てられた体験があって、
そしてその父親は、
身体的特徴も性格も、
実はどことなく目の前の上司に似ているのかもしれません。coldsweats02

現在、彼女は目の前の上司に叱られているのに、
彼女の深層意識は時空を超えて過去に跳び、
幼少時に父親に叱られていた体験を再体験しています。

ちょうど、
地球太陽sun時空の歪みに捕まって
同じところをグルグル、グルグル回っているかのように・・・。

このように、
人間の無意識の領域には、
過去の出来事が次々と脳裏に浮かぶ・・・

『凝縮体験系』

・・・というシステムが働いているのです。

『凝縮体験系』は・・・
言葉の領域では、
なかなか改善させることが困難です。

例えば、
先程の女子職員に・・・

「ビクビクしないで、堂々としていれば大丈夫だよ・・・。」happy01

・・・などと優しく語りかけたとしても、
あまり解決にはなりません。

だって、彼女は無意識的に、
反射的にビクビクしてしまうのですから・・・。

その解決方法は、
『言葉』ではなくて、
『言葉』を超えた領域、
すなわち顕在意識の領域ではなくて、
どうしても無意識の領域からアプローチする必要があるのです。

その具体的方法が・・・

『アロマ・セラピー』

『バイノーラル・ビート(ヘミ・シンク)』

『TFT(思考場療法)』

『EFT(感情解放テクニック)』

・・・なのです。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(2)代替療法
この記事へのコメント
しげたん先生 おはようございます(^^)

女子職員(仮名:A子さん)のお話は、架空のお話のようですが、、、架空ではないですね。。。今、A子さんのように苦しんでいる方はたくさんいらっしゃると思います。 
もし、A子さんが、「自分の精神力が弱いんだ」と決めつけて、自分を責め、そして、自分の苦しい感情から逃れようとする過程で、上司やまわりの人にも怒りや怨みなどをもってしまうことも考えられますね。。。
「重い重力のような想い」→体も重くなって動けない。
なんだか、想像しただけでかわいそうになってしまいました。(涙)

A子さんは、わたしかも? 僕かも? と、もし思われたら、先生がご紹介くださったところへアプローチされるといいですね~。
先生のブログを読まれてないたくさんのA子さんも、きっときっと重力から解放される機会がありますね!
「生きとし生ける人々を救おう」という慈愛にみちた先生の切なる想いは、きっと、きっと宇宙空間をめぐって、届くものと確信しています!
この時代を共に生きている全ての人たちが、平原綾香さんが歌っているように、重い感情から解き放たれて、「心の新世界」に行こうと願っている!そういうものを感じています。
私も顔晴ろうと思います!
うふふ、、なんだか書いているうちに決意新たに、心熱くなってきました。(^^)
今日も暑い日になりそうですね~。(笑)
A子さんもどうぞご自愛くださいね~☆
先生もお忙しいことと思います。ご自愛くださいませ。
いつもありがとうございます。  (^^)
Posted by しいちゃん at 2010年06月17日 07:14
しいちゃんさん、こんばんは。

仰るとおり、
A子さんは架空の人物であると同時に
実在の人物であります。

実に多くの人が
同じところをグルグルと回っています。

意識を宇宙(そら)へ・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2010年06月17日 19:51
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