ゲゲゲのしげ爺　ほりほりずむ宣言

矢山クリニックは、
木造2階建の建物です。

スタッフや入院患者さんは、
院内では草鞋（わらじ）を愛用することが多いのですが、
私は『足半（あしなか）』を履くようにしています。

『足半』とは、
踵（かかと）の部分が無く、
通常のわらじの半分程度の大きさしかない、短いわらじの事です。

見た目、子供用のわらじで・・・

『先生～、何で子供用のわらじを履いてるんですか～。』

『ギャハハ・・・、変なわらじ履いてますね～。』

『あら先生、可愛いわらじを履いてますね・・・。』

・・・なんて言われることもありますが、
足半をバカにすることなかれ・・・！！

足半の歴史は意外に古く、
飛鳥時代に生まれ、
戦国時代にはその動きやすさと抜群の安定感、
バランス感覚の良さから、
戦闘用として武士の間で大流行。

戦国武将・織田信長は、この足半を正式に採用し、
家臣団に履かせていたことが、
『信長公記』『信長将軍記』などに記載されています。

噂によると、
上野公園の西郷隆盛像も、この『足半』を履いているのだとか・・・。

戦のない時代が到来し、
戦場が消えていくと共に
武士の世界から、この足半の姿は次第に消えていき、
足半は農漁村で労働用として使用されるようになっていったようです。

現在でも、この足半は、
揺れ動く船上でもバランスがとりやすいことから、
長良川の鵜匠（うしょう）から愛用されているのだとか・・・。

この足半を履くと、
爪先立ちに近い立ち姿となり、
足首、ふくらはぎ、大腿部後面が自然に刺激され、
身体意識が自然と下肢の伸筋群に集中し、
背筋もスッと伸びます。

下肢の筋肉全体を使用するような立ち方、歩き方に自然になりますので、
足の血行やリンパの流れが促進され、
冷え症やむくみ、だるさ、疲れの解消に大きな効果があります。

足半の後ろの部分が、ツボや土踏まずを刺激しますので、
気持ちがよく、マッサージ、リフレクソロジー効果もあります。

足指も鍛えられ、
肩こりや腰痛の改善、下肢機能もアップ、
腹筋も自然に鍛えられ、
骨盤の歪み、身体の歪みの矯正にもなります。

また、下肢が細くなり、足首やヒップが引き締まるという、
美脚効果もあるし、
ダイエットにも有効で、美容効果もあるようです。

以前・・・

『ダイエット・スリッパ』という特殊なスリッパが流行したようですが、
日本人ならば、やはり『足半』でしょう・・・！！

さらに、5本指ソックスを履き、
『中心軸立禅』を行うと、
さらに効果が高まります。