2009年07月16日

意識の成長・進化のサイクル

本日、毎月恒例
ホロトロピック・クラブ『氣功リーダー研修会』が行われました。

講師の矢山利彦院長は、
なんと今回も東京出張船井トップ塾)でお休み・・・!!face07

・・・ということで、今回も私がピンチ・ヒッターを務めることになりました。icon09

ところで・・・

ホロトロピック・ネットワーク代表の
天外伺朗氏からお聞きした『自我の確立』のお話ですが、
これは、トランスパーソナル心理学の代表的な権威であり、
最近では新しい『インテグラル思想』を提唱しておられる
ケン・ウィルバー氏が、
その著書『アートマン・プロジェクト』春秋社刊)で述べておられる
『意識の成長・進化のサイクル』を基にしたものなのだそうです。

ウィルバー氏は、
それまで心理学で明らかにされてきた自我の発達について整理され、
さらに自我を超えた悟りの境地に至るまでを考慮に入れ、
人間の意識の成長・進化のモデルを確立されました。

これは、平安時代弘法大師空海が明らかにした
『秘密曼荼羅十住心論』とも
非常に似通ったモデルであり、
氣功を行っていく上で、
『小周天マインド』から『大周天マインド』に至るまでの
優れた指標、地図になると考え、
今回の氣功リーダー研修会
メンバーの皆様に紹介することにしました。

ウィルバー氏は、
自我確立していくプロセス『前個』
自我そのもののレベルを『個』
自我を超越していくプロセス『超個』と、
3つの段階に分類されました。

『前個』は・・・

生まれたばかりの赤ちゃんの意識状態を表す『プレローマ』
乳児の意識状態『ウロボロス』
4~6ヵ月から1~2歳くらいまでの幼児の意識状態『身体自我』
言葉を覚えて言語論理の影響を受けるようになり、
社会の中でコミュニケーションを取り始める『メンバーシップ認識』

・・・の4つに分類されています。

ここから人間は自我が芽生え始め、
次の『個』の段階・・

『初期自我』
『中期自我』
『後期自我』
『成熟した自我』


・・・へと至ります。

そして、次からは『超個』の段階。
矢山式氣功で言うならば、
『大周天マインド』のスタートです。

『超個』は・・・
ものごとの本質ありのままに捉えることができる『生物社会的帯域』
心と身体の統合がさらに進んだ『ケンタウルス』
様々なトランスパーソナル個を超えた)な感覚を理感得できる
『サトル(微細)』、そして『コーサル(元因)』
最後に、涅槃の状態を保ち続けることのできる意識状態『アートマン』

・・・と分類されています。

『アートマン』の状態は、
『十住心論』でいえば第10住心『秘密荘厳心』に相当し、
大周天が最も極まった状態であると考えられます。

大周天氣功法を実践していると、
まるで自分が空間に溶けてしまい、
宇宙と一体化したような感覚を覚えることがありますが、
おそらくこの感覚が、
『超個』の意識状態に至る入門の感覚なのでしょう。

『涅槃の状態を保ち続けることのできる意識状態』とは
実際はどのような状態であるのか、
現時点では想像もつきませんが、
『大周天氣功法』の先の先の先の方に、
その境地が待っているのではないかと私には思えます・・・。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 20:00│Comments(0)気功
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