2010年07月23日

噂を信じちゃいけないよ

『一方を聞いて沙汰するな』

2008年に放送されていたNHK大河ドラマ
『篤姫』の中で
度々引用されていた言葉です。



劇中では、
主人公、篤姫(宮﨑あおい)の母親(樋口可南子)が・・・

『上に立つ者の心得』

・・・として、篤姫に授けた言葉でした。

『対立する意見があった場合、
 物事を一方的に見たり聞いたりして、決めつけてはいけない。
 両方の言い分をしっかりと聞き、きちんと判断せよ』


・・・といったような意味です。
篤姫はその母の教えを忠実に守り、
幕末という激動の時代を生き抜いて行くわけですが、
一方を聞いて沙汰しないためには、
物事をより高い抽象度で判断する必要があります。

本日、医事課の新入職員Kさん
私の診療見学に来ていたのですが、
試しに色々と質問してみました。

私:「牛乳taurusは何で飲んだ方がいいのか知ってる・・・?」

Kさん:「背が高くなるからです・・・!」

私:「他には・・・?」

Kさん:「カルシウムがいっぱい入っているからです。」

私:「他には・・・?」

Kさん:「骨粗鬆症の予防や治療など、身体にいいからです。」

Kさんの答えは、
一般的視点から言えば確かに正解です。

ただし、その答えが本当に真実なのかどうかは
実は別問題・・・。

戦後、日本での牛乳の消費量は、約50倍も増加しました。
では、骨粗鬆症は戦前の50分の1に減ったでしょうか・・・?

(実は、逆に増えているのです・・・。)

その話は、本当でしょうか・・・?
ただのでは・・・?

他人が流した情報、
どこからかやって来る情報には、
多かれ少なかれ、実は・・・
『表』『裏』
『光』『影(闇)』
・・・があります。

新聞テレビインターネットの情報を
そのままに受けるのは、
実は危険が伴います。

自分の自由な思考や行動を
誰かに操作されてしまう可能性があるからです。

一方を聞いて沙汰しないよう、
情報をそのまま真に受けないで、
抽象度を上げて
情報の裏側にあるかもしれない『からくり』を察知し、
その情報を客観的に判断する必要があります。

私の書いているこの記事、情報も、
『表』『裏』を考えながら、
抽象度を上げて『上』から観てみてくださいね・・・。




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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(2)生き方
この記事へのコメント
昔のブログに失礼します。

『一方を聞いて沙汰するな』

今、社内においての状況がまさにこのとおり。
昨日、解決の糸口が見つかりました。



さて、牛乳の事例はよく遭遇します。
「私、こんなに牛乳毎日飲んでいるのに、どうして骨粗鬆症なのよ!」
と食ってかかる方もおられます。
力不王相応ではありますが、話に寄り添いながら、今後の改善を
提案します。
聞いてくださって「言ってくださったとおりにしてよかったわ!」と
おっしゃられる方は1割くらいかもしれません。
が、本当に感謝されたときは嬉しく思います。
たとえ時間がかかったにせよ。
Posted by Tsuyoshi at 2011年09月13日 09:05
Tsuyoshiさん、いつもコメントありがとうございます。

解決の糸口が見つかって良かったですね。
Posted by ゲゲゲのしげ爺ゲゲゲのしげ爺 at 2011年09月13日 12:51
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