2010年08月07日

八正道

病気の診断や治療だけでなく、
それをきっかけに
意識の進化、成長を目指すことが
『ホロトロピック・センター』の真の仕事なのですが、
日々の診療において
実に多くの患者さんが
様々な煩悩に悩み、苦しまれているということを
実感しています。

人はなぜ悩み、苦しむのか・・・?

その答えは、
実は2,500年ほど前、
仏教の開祖、お釈迦さまによって既に明らかにされています。

お釈迦さまは、
その悩み・苦しみを・・・

『四苦(生老病死)』

・・・と表現し、
さらにその『苦』を滅する方法論として・・・

『四諦(したい)』

・・・という4つの真理を明らかにされました。

その4つの真理とは・・・

1. 苦諦(くたい)
2. 集諦(じったい)
3. 滅諦(めったい)
4. 道諦(どうたい)


・・・で、
略して『苦集滅道(くじゅうめつどう)』とも呼ばれています。

お釈迦さまは、実は・・・

『医王』

・・・とも呼ばれるほど医学、医療にも詳しく、
この『四諦』も医療で考えると非常に理解しやすくなると思います。
即ち・・・

『苦』・・・病気、病名
『集』・・・その病気の原因
『滅』・・・病気の原因を取り除き、病気が治った健康な状態
『道』・・・病気の治療法


・・・の4つ

そして釈迦医王は、
その病気の治療法として、
8つの方法・・・

『八正道(はっしょうどう)』

・・・を我々に伝えてくれています。

『八正道』とは・・・

1. 正見・・・正しく物事を見ること
2. 正思・・・正しく物事を考えること
3. 正語・・・正しい言葉を使うこと
4. 正業・・・正しい行動をすること
5. 正命・・・正しい日常生活を送ること
6. 正精進・・・正しく努力し、励むこと
7. 正念・・・正しい念を持つこと
8. 正定・・・禅や瞑想などを行い、心を正しく定めること


・・・で、
この8つの方法を実践することで
人間が生まれることによって
罹患してしまう最も根本的な病気、
『苦』を治療することができるというのです。

しかし・・・
『言うは易し、行うは難し』

・・・で、
いかんせん、人によって

『どれが正しいか・・・?』

・・・の基準が違うため、
この『八正道』自体が
新たな『苦』『煩悩』『争い』『闘い』を生んでしまうことがあるようです。

『俺が正しい。
 お前が間違っている。』


・・・的な論争は
日常茶飯的に起こることではありますが・・・

「正しい」とは一体何なのか・・・?』

『何をもって「正しい」とするのか・・・?』

『何が真に「正しい」ことなのか・・・?』


・・・をよくよく知る必要があると思います。

それを知る方法が、実は『正定』なのだと思います。
『正定』の実践によって
(何が正しい『正定』なのか、これがまた問題なのですが・・・)、
真の『正しさ』を知ることができるのではないかと思う
今日この頃です・・・。

ところで、
本日は8月7日
昨日は8月6日
明後日は8月9日



私も黙祷を捧げます。

世界が平和でありますように・・・。


同じカテゴリー(生き方)の記事画像
しあわせのソフト
覚悟ノススメ
子は預かりもの
41歳の春なのだ。
3つの努力
『種観霊(しゅみれい)』と『シミュレーション』
同じカテゴリー(生き方)の記事
 STOPツール (2010-08-04 19:00)
 噂を信じちゃいけないよ (2010-07-23 19:00)
 マインド・セット (2010-07-19 19:00)
 不両舌(離間悟) (2010-07-18 19:00)
 ゴーギャンと宮沢賢治 (2010-06-08 19:00)
 何のために生まれて、何をして生きるのか・・・? (2010-06-07 19:00)

Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)生き方
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。