2010年01月14日

ならぬことは、ならぬものです

以前、会津出身である看護師さんに、
帰省のお土産として
『ほまれ酒造株式会社』大吟醸原酒・・・

『ならぬことはならぬものです』

・・・を頂いたことがありました。

(なかなか美味しい酒でした。face03

この言葉は、
会津藩藩士の子弟を教育する組織、
『什(じゅう)』における決まりごと、定めである
『什の掟』を締めくくる非常に重要な一節です。

『什の掟』とは・・・

 1.年長者の言うことに背いてはなりませぬ
 2.年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
 3.虚言をいふ事はなりませぬ
 4.卑怯な振舞をしてはなりませぬ
 5.弱い者をいぢめてはなりませぬ
 6.戸外で物を食べてはなりませぬ
 7.戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

 ならぬことはならぬものです


・・・で、
福島県では、この『什の掟』を見直し、
『ならぬものはならぬものです』という
『NN運動』が推進されているようです。

『什の掟』は藤原正彦氏の著書、
『国家の品格』新潮新書)でも紹介され、
非常に有名になりました。



会津藩は・・・
徳川2代将軍秀忠の子、
3代将軍家光の異母弟である保科正之によって
治められていた藩で、
幕末には新撰組を結成し、
尊王攘夷派志士の取り締まりや京都の治安維持を担っていました。

会津藩は徳川将軍家を守ることを家訓としていたため、
薩摩、長州藩の新政府軍と戦い、
最後には会津戦争に敗北し、降伏はしたものの、
『武士道』をかたくなに守り抜こうとした
会津藩の気骨ある精神は、その後伝説となり、
時代を超え、現在でも語り継がれています。

『什の掟』自体は、
現代においては正直なところ、
もはや時代遅れとしか言えないような点があることは否めませんが、
時代が変わっても・・・

『ならぬことは、ならぬものです』

『ダメなものはダメだ・・・!!』

・・・という、理屈抜きの問答無用の掟はあるものです。

(例えば、『いじめ』『殺人』『自殺』など・・・。)

昨夜、日本酒を飲みながら
ふとそんなことを思い出したのでした。

『ならぬことはならぬものです』を、
また飲みたいと思います・・・。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)生き方
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