2008年06月24日

十住心論 4

心・精神・意識成長・進化の度合い
10段階で表している『十住心論』

住心 『本能』の段階、異生羝羊心(いしょうていようしん)』
住心 『道徳』の段階、愚童持斎心(ぐどうじさいしん)』
住心 『宗教』の段階、嬰童無畏心(ようどうむいしん)』

そして第住心が、唯蘊無我心(ゆいうんむがしん)』です。

宗教的認識(自立的)の第一段階の心とされています。

自分が今まで無明であったことに気が付き、
意識の成長・進化が始まる段階です。

ギリシアの哲学者ソクラテスは、

『自分自身が無知であることを知っている人間は、
 自分自身が無知であることを知らない人間より賢い。
 真の知への探求は、
 まず自分が無知であることを知ることから始まる。』

・・・という、いわゆる『無知の知』ということを説きましたが、
『無知の知』を自ら知る者は、意識が既に、
この第4住心の段階にあるといえるでしょう。


『蘊(うん)』
とは、 『集まり』の意味で、
人間の肉体と精神は、
『五蘊(ごうん)』といって、
『色』『受』『想』『行』『識』5つの要素が集まって、
仮に成り立っているのであって、
永遠不滅の『自我』というものは実在しているわけではない
『無我』)ということを理解し始めた、
『声聞(しょうもん』修行僧のこと)の段階です。

『色・受・想・行・識』とは、簡単に言うと・・・


『色』・・・肉体。物質。
『受』・・・五感(見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触る)で感受すること。
『想』・・・知覚すること。想うこと。
『行』・・・意思を持つこと。行動すること。
『識』・・・認識・識別すること。

この『五蘊』『般若心経』でも出てきますが、
『肉体も、精神活動も、
 結局は全て、
 自分のものなんかじゃなくて、
 気を含めたエネルギーの一つの表れなんだよ・・・』
と考えると、分かりやすいと思います。





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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 20:00│Comments(0)生き方
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