2008年07月10日

我慢してはいけません・・・。

我慢とは、
一般的には辛抱忍耐という意味ですが、
本来は仏教用語で、
『おごりたかぶること。自分を偉いと思い、他人をばかにすること。』
を意味します。

矢山利彦先生も、この『慢心』を強く戒めていますが、
仏教哲学では、『七慢』と言って、
この『慢心』が、非常にわかりやすく分類されていますので、
紹介したいと思います。

1.高慢  
  『ろくでもないのは、皆他人・・・。』  
  自分の方が上だと思う慢心。

2.過慢  
  『ホントはあいつも俺くらい・・・。』
  自分よりも過ぎた人なのに、
  自分と同じくらいと思い上がって安心する慢心。

3.慢過慢  
  『立派な人より、俺が上・・・。』  
  相手が上であっても、自分と同等だと思う慢心。

4.我慢  
  『俺は優れているんだから、変わる必要なんてないも~ん・・・。』  
  自分の考えは変わらないと思い上がる慢心。

5.増上慢  
  『いちばん優れているのはこの俺様だ!』
   自分は悟った、極意を得たと思い上がる慢心。

6.卑下慢(ひげまん)
  (心の奥底ではそう思ってもいないくせに・・・)
  『いえいえ、私はその程度の人間でございます・・・。』  
  劣等感、コンプレックスは、実は慢心の裏返し。

7.邪慢 
  『徳もないのに、したり顔・・・。』  
  自分には徳があると思い上がる慢心。

面白いのは・・・

日本では『美徳』とされている『謙遜』が、
仏教哲学では『卑下慢』といって、
『慢心』の一つに分類されていることです。

表面では謙遜しているように見えても、
心の奥底では、
実はそれを美徳として自慢していることになるのだそうです。

例えば、
そろそろお中元のシーズンになりますが、

「これ、つまらないものですが・・・」

なんて、つい言ってしまう所なんですが、
差し上げた相手から、

「ホント、つまらないものですねぇ・・・。」

なんて言われたら、
実際は頭に来るface10icon08ものです・・・。
(本当につまらないものと思っているのなら、腹が立たないはず・・・。)

言霊的にも、
実際に口から発した言葉現実化に向けて
宇宙の法則が発動しだしますから、
あまり、こういう言葉は使用しない方がいいのかもしれません。
(心をこめて贈ったお中元が、
 本当につまらないものになってしまったらたまりません・・・face07



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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(2)生き方
この記事へのコメント
しげたん先生☆こんばんは!

「粗品」「粗茶」「愚息」など、日本語には
謙遜の言葉が多いですね。

「つまらないものですが」という前置きは、
違和感を感じるので使いません。

「自分が使ってとても気に入っているものだから、
どうぞ使ってね」とか
「いいもの見つけたので、どうぞ」とか
「これ、おいしいんだよ」とか
「これあなたに似合うんじゃないかなと思って」とか言って、
贈り物をします。
Posted by keikei at 2008年07月10日 20:31
keiさん、素晴らしいですね!

贈り物をする場合には、
こういう言葉を使った方が、本当に良いですよね・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2008年07月11日 18:15
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