ゲゲゲのしげ爺　ほりほりずむ宣言

『天・地・人』という言葉があります。

『小周天気功法』『大周天気功法』などの
気功を淡々と行っていると、
ある日、自然と・・・

『ああ、これが天・地・人の意味か・・・。』

という境地が、必ずやってきます。

天と地と自分・・・。

天の気、
大地の気、
自分の気・・・。

天地人は世界を形成する3要素ですが、
これが一体となっている感覚、
自分はひとりで勝手に生きているのではなく、
天地に生かされている・・・

ということが、言葉だけではなく、
感覚的に理解できます。

いわゆる、『理感得』です・・・。

ただ、その先の境地があることを、
ある方に教えていただきました。

その方とは・・・

空手を基本とした総合武術の体系のもと、
人間の肉体の自然性を蘇らせ、
能力を開発し、
霊性を開花させ、
心を開放し、
人々と融和しつつ、
真の自由を得ることを目的とした武道、
『新体道』の創始者、青木宏之氏でした。

青木先生は、矢山利彦院長に紹介していただいたのですが、
十数年前、その青木先生と、インドを旅する機会がありました。

その時に青木先生に教えていただいた言葉が、
『天地人々我一体』。

『天地人』
すなわち、天地と自分が繋がっていることを
理感得しているだけではまだまだで、
天地と自分、
そして自分以外の全ての人々と自分がつながっていることを
理感得できる境地があるのだよ・・・。

ということを、新体道の訓練を通して教えていただいたのです。

今思えば、これは私にとって、大きな転機となりました。

十住心論的に言えば、
第５住心、自分自身の『修行』の段階である、
『抜業因種心（ばつごういんじゅしん）』から、
第6住心、自分以外の他の存在に対する『慈悲』の心が芽生える段階、
『他縁大乗心（たえんだいじょうしん）』
に、意識がシフトしたのです。

あれから、十数年・・・

医療活動を通じて、
『天地人々我一体』を実践する日々が続いています・・・。