2008年07月08日

十住心論 5

意識の成長・進化の度合い
10段階で表している
弘法大師空海『十住心論』

住心 『本能』の段階、『異生羝羊心(いしょうていようしん)』
住心 『道徳』の段階、『愚童持斎心(ぐどうじさいしん)』
住心 他力的『宗教』の段階、『嬰童無畏心(ようどうむいしん)』
住心 自力的『宗教』の段階、『唯蘊無我心(ゆいうんむがしん)』

そして、第住心が、『抜業因種心(ばつごういんじゅしん)』です。

『業因(ごいうん)の種(たね)』を抜く住心という意味です。

簡単に言うと、『修行』開始の段階です。

『業(ごう)』とは、『カルマ』とも言いますが、
一切のこと、全てのことが、
それまでの自分の言動・行為が原因になっており、
自分自身に責任が100%あることを理解し、
物事が生じる法則
縁起の法則
関連の法則
因果の法則などを理解し、
迷い・苦・業原因となる無知・無明の種を
取り除こうとする心が芽生えた段階です。

お釈迦さまのように、
自立してひとりで努力・修行し、
悟りを得ようとします。

傾向としては、自分自身の悟りに重点を置いており、
基本的には自分のために修行を行います。

私は・・・


学生時代から武術が大好きな、修行派人間なのですが、
そういう人間は、この第5住心である抜業因種心が、
精神の要素のかなりの割合を占めています。

抜業因種心の塊(かたまり)である修行派人間は、
修行派であるがゆえに、
「ねばならない」「かくあるべし」
が非常に強く、
自分に厳しい分、他人にも厳しかったり、
他人にも修行を強要したり、
思いやり優しさが不十分であったり、
褒めたり励ましたり、認めたりするのが苦手だったりするようです。

そういう人間に必要な心が、
次の第6住心『他縁大乗心』なのです・・・。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(2)生き方
この記事へのコメント
ゲゲゲのしげたん先生へ

子亀スタッフです。
早速、ブログへのコメント有難うございます。
早すぎてかなり驚きました。
せっかくコメントをいただいたのですが、
まだ準備不足でしたので、一旦ブログを
非公開とさせていただきます。
申し訳ありませんが、またの公開を
お待ちくださいませ。
その時はお知らせいたします。
ありがとうございます。
Posted by 子亀 at 2008年07月09日 18:00
えぇ~っ!?

2度びっくり・・・。

公開を楽しみに待ってます!
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2008年07月09日 18:09
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