2010年04月19日

対機説法

人間は、千差万別

この世は、
『十住心論』で言うと、
10種類の段階の色々な住心の人間が、
混じり合って生活しています。

性格も、才能も、能力も、体力も、全然違っています。

1を聞いて10を知る人もいれば、
1を聞いて5を知る人、
1を聞いて1を知る人、
1を聞いてもその半分も分からない人、
1を聞いて反論、攻撃してくる人、
1を聞かずとも既に全てを理解している人、
1以上を知っていて、さらに指導してくださる人
・・・

本当に様々です。

同じ話をするにしても、
その人に合わせた話の仕方をすることが大切で、
お釈迦様はこの『対機説法』が、実に得意であったと伝えられています。

弘法大師空海の、
『般若心経秘鍵』にも・・・

聖人の薬を投げること
機の深浅に従い、
賢者の説黙は時を待ち、人を待つ。


・・・ということが書かれています。

その意味は・・・
聖者が人を救い、導く際には、
相手のレベルに応じて
医師が薬を処方するが如く行うものである。

賢者が人を救い、導く際には、
相手のレベルに応じて
タイミングを考えて行動するもので、
時には黙って見守る場合もある。


・・・といった所でしょうか。

医師という存在は、
人さまの生き死にを直接扱う存在ですので、
お釈迦さまや弘法大師のように
抽象度具体度の次元を
自由自在に跳び回り、
『対機説法』を駆使するよう、心がけなければならないように思います・・・。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)教育
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