2010年01月06日

刑事50訓

ある日、病棟の看護主任さんが
夜勤の合い間にある雑誌を読んでいました。

面白そうな雑誌だったので見せてもらったのですが、
その雑誌は・・・

『MOKU』MOKU出版株式会社)

・・・という雑誌で、

『われわれはどこから来たのか? 
 われわれとは何か?
 われわれはどこへ行くのか?(ポール・ゴーギャン

 月刊『MOKU』は、
 「私たち一人ひとりの生きる意味を、
  読者と共に考え、行動し、
  未来を切り拓いていく力を涵養(かんよう)する」
 ニュータイプの実用書として
 独自の歩みをつづける定期講読誌です。』


・・・という、『生きる意味を深耕する月刊誌』でした。

『おおっ、ニュー・タイプ・・・!!』face03

(実は、我が家では現在ニュー・タイプが秘かなブームなのです。)

この月刊『MOKU』に、
『刑事50訓』という話が掲載されていました。

『刑事50訓』とは・・・
1.刑事になった日のことを忘れるな
2.刑事に誇りと自信を持て
3.メシは高いものを食え
4.仕事を待つな、自ら探せ
5.何事も実行してから検討せよ
6.反省無いところに進歩無し
7.家を出た時から捜査感覚を養え
8.先輩の得意技を黙って盗め
9.机上で判断するな、足で解け
10.対話は目で語り、目で読め
11.一をして、三以上の先を読め
12.仕事の得意技を持て
13.事件の筋を読み取れる感覚を養え
14.勝負どきの決断力を養え
15.知識雑学は浅くて結構、広く持て
16.ピンチの時は脳に汗をかけ
17.水はバケツで汲め、さじで汲むな
18.危機の時こそ全力投球せよ
19.捜査に駄目はない、元の道に引き返せ
20.サラリーマン刑事になるな
21.愚痴は意見として進歩に活かせ
22.常に「忍」の一文字を持ち歩け
23.刑事に晴れの日は少ない、雨風の連続と思え
24.無駄の積み重ね、すなわちそれが捜査なり
25.一片の疑問を残すな、徹底して追及せよ
26.親戚付合いのできる協力者を作れ
27.内外各所にアンテナを張り、情報を取れ
28.仕事に意見対立よし、後に残すな
29.表通りだけを歩くな、裏道を歩け
30.時間には五分間の余裕を持て
31.常識理屈で判断すると、まさかの坂で転げ落ちる
32.経験は語るべからず、黙って活かせ
33.手柄は過去のもの、夢を追うと失敗する
34.今日のことを明日に延ばすな
35.あきらめるな、「あと一つ」を粘れ
36.事件は夜作られる、ホシは夜光る
37.一匹狼は存在しない
38.警察手帳を先頭に聞き込みするな
39.義理人情、人格の陶冶に徹せよ
40.仕事を家庭に持ち込むな、先輩に相談せよ
41.勝負は「歩」の使い方の良し悪し
42.裏の裏を取れ
43.朝の挨拶はスタートの号砲だ
44.今の非常識、五年後の常識になることもある
45.職場を明るい歓喜に満ちた環境にせよ
46.上司先輩に礼を尽くせ、長幼の序を忘れるな
47.まず身辺の仕業点検を忘れるな
48.段取り八分、これができれば上手くいく
49.気と腹は冷やすな、常に気力と体力を錬磨せよ
50.酒は明日への活力源にせよ


『警視庁捜査一課刑事』 飯田裕久著 朝日新聞出版刊)

『刑事50訓』は、刑事というプロ、職人のための訓戒ですが、
これらは(全てではありませんが)どの職種にも言える事であると思います。

これをベースに・・・

『医師50訓』
『看護師50訓』
『食養課50訓』
『医事課50訓』


・・・等など、『❍❍50訓』を作ってみると良いと思います・・・。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(6)生き方
この記事へのコメント
たいへんな内容ですね(^^ゞ
なかなか厳しいですね

「いまの非常識、5年後には常識になることもある」

これは、過去のデータからか、それとも時代(現代の意識潮流)を読んでなのかと思いながら
わたしにはこれがいちばん心に残りました

しかし…
50もは、ちと多くって
覚えるのが大変そうです…(^o^;)
Posted by ミワ子 at 2010年01月06日 22:17
ミワ子さん、こんにちは。

「いまの非常識、5年後には常識になることもある」

これは医療の世界にも言えることであり、
私もこの訓戒が心に残ります。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2010年01月07日 14:51
先生
お返事ありがとうございます

いまの医学の「常識」を
5年もかけないで「非常識」と成していただきたいなと思います

例えば癌に対する治療が、どれだけ「人体実験」であり
生存率が恐ろしく低くても「癌に有効だ」として副作用そっちのけで処方される常識

また、なんでもかんでも「うつ病」にしたがり、依存性があり飲み続けないといけない薬を簡単に処方し
「固定客」をつかみみ製薬会社やクリニックが儲かる仕組みなど

パキシルなど副作用として「自殺」とある本末転倒な薬なのに
一般的な人びとは、お医者さんから処方された薬は信用して服薬することをよいことに、副作用の説明もなされずに、案外サクッと処方がされているようです


なんのための
誰のための医療なのか


病院が、医師が儲かり製薬会社が儲かるための医療システムが、ます非常識だと認識する必要があるのではと思います

後発品をすすめ、製薬会社が開発した薬品の特許の期限が切れたりで
窮地に陥る製薬会社がでてきています

なので、目的が病を治すために、ではなく
会社の存続のためという利益追求のための医薬品が世の中に出てくることを危惧しています

そしてそれを売るために製薬会社は各病院や薬局を「オマケ付き(事務用品は助かりますがね)」でまわるんですよねえ


本来の医療とはなんだったのか…

それこそが常識として、世の中に普遍し、
これからのシステムの変革を望む次第です
Posted by ミワ子 at 2010年01月07日 23:16
ミワ子さん、こんばんは。

全く仰る通りで、
医療の現場にいる我々にとって、
非常に耳の痛いお話です・・・。(汗)

現代社会は「資本主義社会」、
つまり「お金主義社会」、
もっと言えば「お金第一社会」、
究極言ってしまえば「お金真理教洗脳社会」なので、
人さまの尊い命を預かるはずの医療の形も
そのようなものになってしまうのでしょう。

悲しいですが、
これも現実・・・。

ただ、このままで良いとは全く思っていないので、
自分のできる範囲内で
最大限のことをしていきたいと
常々考えています・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2010年01月08日 18:11
先生
お返事ありがとうございましたm(_ _)m

仰るとおり、現代は敗戦により、アメリカからの資本主義の経済システムが入り込み成り立ってしまっています

医療も、この社会経済システムの一部ですので、なかなか難しい面があるかと思います

病院や、
薬局においてもレセにて監査が入りますからね

そのなかでもまず経済自体がパラダイムシフトを起こすことがすでに予測され、経済危機も訪れると予測されています

いわば資本主義社会が脅かされるわけですね

そのなかで何が生き残るかは、人間としての基礎的な部分が生き残ると、トップ企業の方々はすでに提唱しています

さらに、もっと深い部分での意識潮流では
主義社会社会(経済システム)が構築された大元にある、私権原理や序列原理が、実はいま崩壊へと向かい、認識は崩壊しつつあるということです

そのなかでシステムだけが空回りの状態で形骸化し生き残っている状態ですね

人びとは、私権や序列などによる争いよりも、いわば物質の豊かさを奪い合うよりも、心の豊かさにこそが大切だということに気づきはじめています

今の若いものの意識も、地位や名声よりも「ひとの役にたちたい」という意識が多くみられてきています

資本主義社会はいわば、生産さえすれば売れていた1970年以前の「モノのない時代の名残」だと思います

すでに物質は行き渡り、本当の意味での貧困の時代は終わりをつげ、これからは「心と心を通わせ合えるもの」という、いわば「本来の人間らしいもの」が経済界においても生き残ると時代をみています

心のある医療

いわば、利益追求ではなく、“病を治したい”と想ってくださる医療こそに
人びとは直感的にそれを感じ、それこそが医療でありひとの道だと“認識”する時代が訪れたとき

最後にはじめてシステムが変化してゆくものとみています


矢山クリニックさんの、院長先生や重田先生のような、
病をとおしてひとの生き方や、いのちにまで踏み込み
さらに人間をパーツでみない医療、
患者さんに対しても心や魂を持つものとして扱ってくださるところが全国的にも増えてくることを願っています
(これが心持つ人間に対する医療であり看護なのか?と
単なる事務的作業としか思えない悲しい現場など疑問な病院もまだまだ多々存在します)

お医者さんや看護士さんがなにをもってして対応してくださっているのか…
人間は直感的にわかりますからね…
Posted by ミワ子 at 2010年01月09日 21:11
ミワ子さん、おはようございます。

身の引き締まる思いです。

今後も、「心のある医療」を目指して
顔晴ります・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2010年01月10日 09:07
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