2011年07月05日

我、いまだ嬰童(ようどう)なり。

矢山クリニックでは、
毎朝、朝礼の際に
『朝の本読み』が行われます。

現在、
我々が読んでいる本が・・・

『スマイルズの世界的名著
 向上心
 すじ金入りの自分論』

・・・・・です。

その前に読んでいたのが・・・・・

『ザ・フナイ
 2001年6月号』


・・・・・に掲載されていた
矢山利彦院長の記事・・・・・

『超訳 空海の言葉
 意識の成長進化の方法を
 空海より学ぶ』


・・・・・でした。

矢山院長も文中で述べておられますが、
空海は意識、心の成長・進化の糧になるような
実に素晴らしい言葉を数えきれないほど残してくれています。

中でも
私が最も心を惹かれたのが、
空海によって
意識の成長・進化のスケジュールが明確に示された・・・・・

『秘密曼荼羅十住心論』

・・・・・でした。

第 1住心 異生羝羊心(いしょうていようしん) 
第 2住心 愚童持斎心(ぐどうじさいしん)  
第 3住心 嬰童無畏心(ようどうむいしん) 
第 4住心 唯蘊無我心(ゆいうんむがしん) 
第 5住心 抜業因種心(ばつごういんじゅしん) 
第 6住心 他縁大乗心(たえんだいじょうしん) 
第 7住心 覚心不生心(かくしんふしょうしん) 
第 8住心 一道無為心(いちどうむいしん) 
第 9住心 極無自性心(ごくむじしょうしん) 
第10住心 秘密荘厳心(ひみつそうごんしん)

その中でも、
今回特に心に大きく響いたのが・・・・・

第 3住心 嬰童無畏心(ようどうむいしん) 

・・・・・でした。

第 3住神は、
『嬰童(ようどう)』(生まれたばかりの赤ん坊)が、
母親の胸に抱かれて、安心しきって、
恐れ・畏れがない『無畏(むい)』の状態にあるような段階。

1つのワクの中で、
頼れる存在、
何かの宗教や教義に心の安らぎを見い出し、
それらの存在を必要とする心の段階を表しています。

母親が守ってくれているので、
世間の苦しみを知らず、安らかな段階、
霊的・魂的に自立(自律)していない段階です。

この段階をクリアした時点から
人間は真の宗教心・ホロトロピック・マインドに目覚め始めるわけですが、
この文章を読み、
現在の自分自信を振り返ってみると・・・・・

『我、いまだ嬰童なり・・・・・。』

・・・・・と思えてきます。

安易に宗教にハマったり、
スピリチュアルな世界にハマったりして、
現実の世界から逃避してしまっているような方に
時々お会いすることがありますが、
自分も人のことが言えた義理ではなく・・・・・

『世間の本当の姿を知らず、
 安心しきって
 ある1つのワクの中で
 何かの概念や教義の中に安らぎを見い出していたのは
 実は自分自身であったか・・・・・。』


・・・・・ということに、
今更ながら気づかされたというわけです。

これは、
私が独立・開業を決意し、行動しているが故の
視点、心境なのだと思います・・・・・。




Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(0)
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