2008年10月15日

十住心論 9

弘法大師・空海
人間の意識の成長・進化の度合い
10段階で表した、『十住心論』

第1住心 『本能』の段階、『異生羝羊心(いしょうていようしん)』
第2住心 『道徳』の段階、『愚童持斎心(ぐどうじさいしん)』
第3住心
 他力的『宗教』の段階、『嬰童無畏心(ようどうむいしん)』
第4住心 自力的『宗教』の段階、『唯蘊無我心(ゆいうんむがしん)』
第5住心
 『修行』の段階、『抜業因種心(ばつごういんじゅしん)』
第6住心
 『慈悲』の段階、『他縁大乗心(たえんだいじょうしん)』
第7住心
 『0(ゼロ)』『空』の意識に目覚める段階、
       『覚心不生心(かくしんふしょうしん)』
第8住心
 あるがままの『真理』を悟る段階、
      『一道無為心(いちどうむいしん)』

そして、第9住心が、『極無自性心(ごくむじしょうしん)』です。

世界には、一つとして固定的な本性自性)は無く、
全ての存在が対立を超え、
お互いに関連しあい、交じり合いながら、
溶け合いながら流動し、
存在していることを悟る境地と言われています。

一つのこと()が、全体につながっている・・・という感覚。
そして、万物が一つにつながり、関わり合って存在している・・・という感覚。

がそのまま全体であり、
全体の中にがあると共に、
の中に全体が含まれている・・・という、
いわゆるホログラム的な、
フラクタル的な、
トランスパーソナル的な、
そしてホロトロピック的な概念を、
理感得する段階であると言えるでしょう。

この概念は、
仏教の根幹をなす思想の一つであり、
中でも華厳宗においては、
この境地を「法界縁起」「一即一切」という言葉で表わされています。

そして、『極無自性心』『極』とは、
『極み』という意味であり、
第9住心は、第8住心までに比べると、
悟りの極みではあるが、
まだそれは真の極みではなく、
次の段階への足掛かりにしかすぎない・・・
ということも意味しているとされています。

私がインドにて・・・


新体道青木宏之先生に教わり、体験した、
『天地人々我一体』は、
この第9住心の境地を垣間見たものではないか・・・
と考えられます。




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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(2)気功
この記事へのコメント
おはようございます。
ちょっと、開けてみようと思って伺えてよかったです。

すべては 一つに繋がっている…
ということ
感覚的に、頭でとらえようとして、よくわかっていない私です。
ここをコピーさせて頂き、じっくり読んでみます。
ありがとうございました。
Posted by 心にっこり at 2008年10月16日 06:49
心にっこりさん、こんばんは。

最初は、感覚的に、頭でとらえようとすることから
はじまることなので、大丈夫ですよ・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2008年10月16日 20:48
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