2008年05月11日

実存的変容

深層心理学を確立した一人であるユング先生は、
病気になったこと、そして病気から回復することを、
「魂のひとつの成長のステップ」であると言われました。

日本で心療内科を創始された池見酉次郎先生は、
この「魂の成長」のことを、「実存的変容」と言われました。

病気になり、それから回復していくというプロセスを通 じて、
人間は精神的・霊的・魂的成長が起こるのです。

それは、現代の医学では治すことができないと言われている
ガンや難病でさえ、自分自身の力で治してしまう方が存在することで、
証明されています。

「病気」になった時、人は「死」を意識します。

そして、その「死」を「恐怖」します。

その「死の恐怖」から逃げ出すために、
その責任を他に求めたり、
「逃げ場」を探したり、
パニックになったり、
精神的に追い詰められてしまったり・・・。

しかし、「逃げ場」など存在しない、
自分自身からも逃げることなどできない、
自分自身と向き合うしかない、
問題は完全に自分自身の問題である・・・。

ということに気づいた時、
そのことに頭・理性だけではなく
感覚・感性でも納得した時、
自律した自我が目覚める時、

「実存的変容」が生じます。

この「実存的変容」を起こすのに欠かせないのが・・・
自分自身が持っている、
「頭の基本ソフト」の歪みの矯正です。

病気は一見不運に思えますが、

実存的変容が生じた時、
それは何かに気づくためのきっかけであったことを、
自分自身の成長の糧であったことを理解します。

『病気になって良かった・・・』

そのことに気づかずに、
何度も何度も同じ苦しみを味わっている人、
自分だけでなく、他人をも苦しめている人、
残念ながら命を落としてしまう人・・・

そういう方々を、
一人でもお救いすることが、
ホロトロピックセンターの仕事だと思っています。



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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 14:50│Comments(0)生き方
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