2008年09月18日

これは一体、誰の責任?

三笠フーズ事故米転売問題がさらなる波紋を呼んでいます。

三笠フーズが2003年度以降、
農水省から購入した事故米は2594トンに上り、
そのうち基準値を超える農薬やカビ毒が含まれていたのは
1407トン54%)。

そのうち、三笠フーズの在庫分を除く1020トン72%)もの事故米が、
食用などに不正転売され、流通していました。

ある程度の予想はしていましたが、
これほど多くの事故米が流通しているとは思いませんでした・・・。

これは一体、誰の責任なんでしょうか・・・?

農水省は、流通販売にかかわった24都府県の米穀業者や
製造・販売業者375の社名・施設名を公表しました。

最も多いのが和菓子製造会社の154で、
次いで給食として提供した病院・施設の118でした。
中には、なんと外食産業も含まれていることが判明しました。

数多くのお子さん、病気の方、高齢者、
一般の方々が、毒入りの米を食べさせられたことになります・・・。

これは一体、誰の責任なんでしょうか・・・?

流通に関わった、375社のうち、29%108社が九州の会社。
そのうち、佐賀の会社は2社あります。

この佐賀の中間業者が販売した事故米のせいで、
奈良県にある米穀販売会社の社長(54歳、男性)が自宅で首をつり、
自殺しました。

これは一体、誰の責任なんでしょうか・・・?

農水省の元消費流通課長が、現職時に、
三笠フーズより、飲食店で接待を受けていたことが判明しました。

これは一体、誰の責任なんでしょうか・・・?

農水省は、これまで同意の得られた会社だけ公表していましたが、
食の安全が最優先として、
同意が得られていない会社も含めて、全ての会社名を公表しました。

この発表は、さらなる波紋を呼びました・・・。
「事故米と知らずに購入した我々も被害者なのに・・・」

「商品全部に事故米が混入していると誤解されかねない・・・」

「国のやり方はあんまり・・・」

「報道されたらつぶれてしまう・・・。」

「我々に『死ね』ということ・・・。」

公表に同意しない会社に対し、農水省側は・・・

「太田農相が決めたため公表する」

「会社や販売先がつぶれても公表する」

・・・と一方的な対応をしたそうで、
突然の社名公表に踏み切った農水省に対し、
批判・怒りの声が上がっています。

「非常に無責任。三笠フーズより農水省が憎い。」

「事故米を三笠フーズに売る農水省の対応がおかしい。」

「国がそんな米を売るから、こんなことになった。えらい迷惑。」

「農水省がきちんと検査しておれば、こんな問題は起きないはずだ」

「自分たちのチェックの甘さを棚に上げ
 いつもはしない零細業者の公表を今回だけするのは
 選挙があるからだ」


「三笠フーズを検査した職員の名前を公表すればいい」

これは一体、誰の責任なんでしょうか・・・?

『ホ・オポノ・ポノ』的に言うと、
世の中に起こる全ての出来事は、
全部、自分に責任があることになっています。

では、自分はこの問題に対し、どう責任を取ればいいのか、
そのことを深く考える今日この頃です・・・。


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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00│Comments(4)
この記事へのコメント
自分の身は自分で守るしかないのかなぁ...と思っています。声を上げようにもどこに訴えればよいのか。今は心の中で「ごめんなさい」と「許してください」を唱えるだけです。
Posted by まろん at 2008年09月18日 22:30
自分の身は自分で守る・・・。

この視点は、非常に大切なことであると思います。

まず自分、そして家族、ご近所、親戚、友達、仲間・・・
という風に、身近な所から情報を共有していくようにするしかないでしょうね・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2008年09月19日 12:28
 昨日(8/8)、『食品の裏側』の著者、安部 司さんの講演会があり、家族で行ってきました。これまで、その著書や、マンガ『美味しんぼ』などで触れる機会があり、「うわぁ~」とビックリするやら、「気をつけよう」と自戒するやらしていました。
 実際にご本人のお話を聞き、目の前に並べられた添加物で「長持ちするお総菜」を作り、「天然素材でビタミンたっぷりのジュース」を作りしていくのを見て、改めて「恐ろしい」と実感しました。

「安い」「便利」「きれい」「日持ち」「味が濃い」に慣らされて、本来の食べ物の味を忘れた、あるいは全く知らない人、子どもが増えていることの事実。
 また、「安全、安心の食材は海外へ流れる。日本人は安くて便利で添加物いっぱいの食べ物大好き」の話も聞き、「あぁ…」と思いました。

「企業が悪い」
「国が悪い」
と、責任を押しつけてみても、最も悪く、意識改革が必要なのは、我々消費者であることを思い知らされました。

 今、「食育指導士」の資格を取ろうかと、真剣に考えています。そして、いわゆるテキストで学んだことに加えて、クリニックで学習したことや今回の「添加物」のこと、その他学んだことを含めて、子どもたちや保護者に伝えられたら…と、考えているのです。
Posted by ぜんご at 2009年08月09日 10:36
ぜんごさん、こんにちは。

「食育指導士」ですね。
とても素晴らしいことだと思います。

食の現状を、
1人でも多くの方に知っていただきたいですね・・・。
Posted by ゲゲゲのしげたんゲゲゲのしげたん at 2009年08月09日 16:36
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