2009年03月03日
『ひな祭り』と『陰陽道』

本日3月3日は『桃の節句』『ひな祭り』です。
私には娘が2人いますので、
毎年、ひな人形を飾るようにしています。
例年、いつも妻に任せっぱなしだったので、
今年は私もひな人形飾りを手伝うことにしました。
(実は妻に
『たまには手伝ってよ・・・!』


・・・と怒られてしまいましたので・・・。

ひな段を組み立てて、
人形を並べていくに従い、
あることに気が付きました。
それまでなんの変哲もなかったひな人形たちが、
ある『氣』を発し出し、
ひな段自体が、ある特殊な『場』を形成しだすのです・・・!
『ほ~、今まで気が付かなかった・・・。
これ、立派な呪術じゃないか・・・!』

ひな飾りの風習自体は室町時代、
宮中貴族の間に始まり、
後には武家の間に、
そして江戸時代には庶民の間に一般化していったとされていますが、
もともとは『神道』や『陰陽道』に起源があるようです。
古来より中国では、
『上巳(じょうし・じょうみ)の節句』といって、
陰暦3月上旬の巳(み)の日に、
季節の変わり目に侵入しやすいとされていた
邪気や穢れ・不浄を、
水辺で身を清めることによって
祓うという習慣がありました。
この風習が遣唐使によって日本に伝えられ、
神道の『禊(みそぎ)の神事』と結びつきます。
また、紙製の小さな人の形
(『人形(ひとがた)』『形代(かたしろ)』)を作って、
身体を撫でたり、息を吹きかけたりして、
その人形に罪穢(つみけがれ)を移し、
海や川に流すという、
『陰陽道』の術とも結びつきます。
この、いわゆる『流し雛』が基本になって、
次第にひな人形となっていったようです。
また、ひな祭りは桃の節句と言いますが、
『道教』、『神仙道』では
『桃』は神仙に力を与える果実・『仙果』と呼ばれ、
邪気を祓い不老長寿を与える果物とされています。
『ひな祭り』は、
道教、神仙道、神道、陰陽道などが習合した、
いかにも日本的でホロトロピックな行事だったようです。
そういう目で・・・ 続きを読む
Posted by ゲゲゲのしげ爺 at
19:00
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