2013年01月04日

奇跡のリンゴを医療へ

私は、果物をあまり口にしません。

20年近く前から、
何故か自然と欲しくなくなってしまいました。

不思議と食べようという気が起こらないし、
何となく身体が受け付けないのです。

はっきりした理由はわかりませんが、
その理由の1つは
残留農薬なのかもしれません。

果物の中でも・・・・・

リンゴ

・・・・・は病気や害虫に弱く、
農薬や化学肥料を使用しないと
収穫にならないのが常識であると言われています。

その常識を覆したのが、
青森県弘前市でリンゴ農業を営まれている・・・・・

木村秋則さん。

木村さんの無農薬栽培にかけてきた30年の歴史は
石川拓治氏に手によってまとめられ・・・・・

『奇跡のリンゴ』
(幻冬舎刊)

・・・・・というタイトルで出版、
一躍有名になりました。

木村さんの・・・・・

奇跡のリンゴ

・・・・・は、
農薬や化学肥料を一切使用せずに育てられます。

そのリンゴの美味しさは天下一品で・・・・・

● インターネットで売り出すと10分で完売する。

● 『木村さんのりんごのスープ』が看板メニューである
  東京のフレンチ・レストランは1年先まで予約で一杯。

● 奇跡のリンゴから作られるリンゴジュースの3分の1は、
  ある政治家が買い占めている。

● 何年経っても腐らない。
  朽ち果てることなく、
  まるで枯れるように小さく萎むだけ。

・・・・・などといった噂や伝説が数多く存在し、
とにかく手に入れるのが困難なのだそうです。

(私も実物を見たことはありますが、
 食したことはありません。
 一体、どんな味がするのでしょう・・・・・?)

この、『奇跡のリンゴ』の中で、
木村さんはこう仰っています・・・・・。
『病気や虫のせいで、
 リンゴの木が弱ってしまったのだとばかり思っていた。
 
 虫や病気は、むしろ結果なのだ。
 
 リンゴの木が弱っていたから、虫や病気が大発生したのだ。
 
 私は病気を見て、その病気だけをなんとかしようとしていた。
 
 自然が織る生態系という織物と、
 リンゴの木の命を調和させることが自分の仕事。

 バラバラに切り離すのではなく、
 ひとつのつながりとして理解すること。』


木村氏の発言の一言々々には、
我々医療の現場の人間の胸をグサリと突き刺すものがあります。

結果ばかりを相手にせず、
より抽象度を上げて病気を捉え、
『自然の摂理』と、
『人間の都合』の『折り合い』をどのようにつけていくのか・・・・・?

無農薬リンゴ栽培も、医療も、
結局は同じことであるような気がします。

奇跡のリンゴを医療へ。

今年1年、
このテーマをより深く掘り下げてみたいと思います・・・・・。



Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 20:43│Comments(0)
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