2013年01月18日

言葉療法

日本には、
古来・・・・・

『口に出した言葉には霊的な力が宿る』

・・・・・という言い伝えがあり、、
それは・・・・・

『言霊(ことだま)』

・・・・・と呼ばれております。

口に出した言葉は
現実の世界に対して
何らかの影響を与えていると考えられ、
良い言葉を発すると良いことが起こり、
不吉な言葉を発すると良くないことが起こるとされてきました。

日本は、
『言霊』の力によって幸せがもたらされる国、
すなわち・・・・・

『言霊の幸ふ国』

・・・・・なのであります。

実は、
これはただの言い伝えではなくて、
西洋医学的にも・・・・・

● 口に出して言う言葉
● 心
● 体の状態


・・・・・の3つには、
密接な関係があるようです。

①頭で考えた言葉を、声で発する。
②耳からもその情報が入ってくる。
③思考⇔発語⇔聴覚情報の3段階に渡って
  フィード・バック、自己暗示がかかる。
④心の深い部分(潜在意識)が反応する。
⑤自律神経が反応を起こす。
⑥アドレナリン、ノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン、
  エンドルフィンなどの神経伝達物質・ホルモンが増減する。
⑦実際に体が、そうであるかのように反応してしまう。


・・・・・というようなメカニズムが
働いているようです。

『レモン』を実際に食べなくても・・・・・

「レモン、レモン、レモン・・・・・」

・・・・・と口に出していっていると、
実際にレモンを食べたかのごとく体が反応し、
唾液が分泌されてきます。

『つらい』と思っていなくても・・・・・

「つらい、つらい、つらい・・・・・」

・・・・・と口に出して言っていると、
何となく『つらい』気がしてきて
実際につらい出来事があったかのごとく体が反応を起こします。

『ありがとう』と思っていなくても・・・・・

「ありがとう、ありがとう、ありがとう・・・・・」

・・・・・と口に出して言っていると、
何となく『ありがたい』気がしてきて、
実際にありがたい出来事があったかのごとく体が反応を起こします。

また、
日本神道には・・・・・
『ことかえ』

・・・・という概念があります。

災い、禍事(まがごと)を、
言葉をかえる(替える・変える・交える・換える・代える)ことによって
物事を変化させ、
改善させることを意味しています。

こと(言葉)をかえて、
こと(物事)をより良く変化させるというわけです。

人間の身体には、
頭で考えている言葉、
さらには実際に口に出した言葉によって
良い意味でも悪い意味でも
ある一定の反応を起こすという、
言わば・・・・・

● 言霊反応
● 言霊反射
● 言魂反射

・・・・・といった不思議な働きがあるようです。

言葉に本当にそんな力があるのなら、
実際に活用しない手はありません。

『はじめに言葉ありき』

『正しい言葉を使うこと』

『災い転じて福となす』


しげた総合診療クリニックは・・・・・

『あなたの人生をより良いものにする
 ことかえのクリニック』


・・・・・でもありたいと
考えております・・・・・。





Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 21:50│Comments(4)
この記事へのコメント
しげたん先生 こんばんは(^^)

本当に、このとおりですね~! 音楽・歌には力がありますね~!

今日、施設でレクレーションをしてきました。終わって片づけをしていると、お若いハンサムな男性が、車椅子に乗って、近づいて来られました。お年寄りのみなさんの後ろの方で、終始ピカピカ笑顔で、拙い私の独演?を盛り立ててくださった方でした。ご病気のこと、ご家族のこと、今読んでいる本のことなど、いろいろお話してくださいました。なかでも、、「気持ちが落ちないように、水戸黄門の主題歌「♪ああ人生に涙あり」を歌い出してから、体の調子がとても良くなった!」とおしゃっていたことが心に残り、先生の記事を思い出し、改めて読ませていただいたところです。

「♪どんぐりころころ」のメロディーで、「♪人生楽ありゃ苦もあるさ~」歌ってくださり、その力強い歌声に、ちょっとしたことでメソメソしてしまう私はとても励まされました!今日に至るまでのご苦労とご努力を思うと、頭が下がり、胸がいっぱいです。。。

歌は、気持ちを引き上げていく「決意表明?」でもあるように思いますので、私も、大好きな「♪アメージンググレース・・・・やさしい愛の手のひらで今日も私は歌おう」を口ずさみながら、がんばっていきたいなあ・・・思っております。(^^)

しげたん先生、いつもいろいろ教えてくださって、本当にありがとうございます☆
Posted by しいちゃん at 2013年02月15日 22:40
しいちゃんさん、
いつもコメントありがとうございます。

言葉療法の次の段階が、
実は音楽療法なのであります・・・・・。
Posted by ゲゲゲのしげ爺ゲゲゲのしげ爺 at 2013年02月16日 08:42
しげたん先生、お久しぶりです。

本日、検診の日で、良好でありました。ありがたいことです。

私は、子どもたちに「言葉は生き物」いうことをよく言ってきました。よい言葉がその子どもの中で生き続けて、元気づけて、後押しすることもあれば、またその逆もある。
また、思いを持った言葉は言い方に差はあれ、心に響きます。反対に、どんな美言麗句でも、心のこもっていない言葉は響かない。よくしたものです。

言葉以外にも、その人の仕草、表情、ことづけた物など、いろいろなことからも思いを読み取ることができます。ノンバーバルなことからも人の思いを感じ取ろうとする現場にいる人間としては、いろんなことにアンテナを張っていないと、という思いがあります。


先日、知り合いから、「人権について、あなたの好きな落語を通して語ってくれないか」と頼まれました。
そこで、「人権とは…」と大仰に構えることなく、落語の小咄や、日常でよくあること、そして、日本人の根っこにある考え方(今回は二つ)を入れて、「そうそう」「あるある」といった感じで、噺ができるといいかな、と考えています。

こんな機会が来たことに感謝して、いろいろと頭を使っていこうかと思います。
Posted by ぜんご at 2013年04月20日 21:59
ぜんごさん、
こちらこそお久しぶりでございます。

ぜんごさんの落語、
私も拝見させていただきたいものです。
Posted by ゲゲゲのしげ爺ゲゲゲのしげ爺 at 2013年04月21日 12:16
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