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Posted by さがファンブログ事務局 at

2009年03月13日

『ムンテラ』と『インフォームド・コンセント』

『インフォームド・コンセントinformed-consentとは、
一般的に『説明と同意』『説明を受けた上での同意』と訳されており、
略して『IC』アイ・シー)と呼ばれることもあります。

基本的には、
医師が患者に対して、
検査の方法、診断の結果、
治療内容の方法や意味、効果、危険性、費用・・・
などについて、
分かりやすく、充分に説明をし、
その上で治療のを得ることをいいます。

日本でICのことがクローズ・アップされたのは、
90年代に入ってからのこと・・・。

正直、この言葉を最初に聞いた時、

『説明と同意だなんて、そんなの当たり前じゃん・・・!』face07

・・・なんてことを思ったものです。

しかし、医療の現場では、
まだまだそういうことが徹底されていなかったということなのでしょう・・・。icon11

ところで、我々の業界用語に、
『ムンテラ』という言葉があります。

『ムンテラ』とは、
ドイツ語の『Mund Therapie』(ムント・テラピー)の略語です。

『Mund』とは英語で『mouth』(マウス)、『口』のこと、
『Therapie』とは、英語で『therapy』(セラピー)、
『治療』のことを意味します。

ICという言葉が使われ始める前までは、
患者さんやご家族に病状を説明することを、
一般的に『ムンテラ』
我々は呼んでいました。

ところが、ICという言葉がアメリカから輸入された途端、
一部の医師の中には、
強制的に『ムンテラ』から『インフォームド・コンセント』や、
『IC』への言い換えを強要した医師もいたそうで、
ある医師などは・・・

『もし、
 「ムンテラのためにフィルムを貸してください」
 と言っても、ムンテラという言葉が使われている限り、
 小生が絶対にフィルムを貸すことはない!』


『医療の世界からムンテラという表現を放逐しよう』

・・・などと発言するまでに到り、
最近では『ムンテラ』という言葉は廃れ、
『IC』という言葉が一般的になってきているようです。

正直なところ、

「説明と同意」がきちんと得られた「ムンテラ」であれば、
 別にどちらの言葉を使おうがどうでもいいし、
 ことさら、「IC」ってカッコつけていう必要もないのでは・・・?』
face07

なんてことを、生意気ながらも思ってしまいます・・・。icon11

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Posted by ゲゲゲのしげ爺 at 19:00Comments(4)西洋医学